2019-10-27

稗田礼二郎天叢雲剣に雨を降らせる力が…?」

稗田礼二郎「ははは…そんな話は聞いたことがないよ」

森嶋帆高「でもみんなネットでそう書いてますよ。叢雲というのは雨を降らす雲のことじゃないんですか?」

稗田「叢雲というのは八岐大蛇の頭上に雲がかかっていたということから付けられたんだ。古事記にも日本書紀にもそんな記述はないよ」

稗田「あまりネットの話を鵜呑みにするのは良くないぞ帆高クン」

帆高「すいません…」

客A「見ろ!空が晴れたぞ!」

帆高「あっ…稗田先生!みてください!陽菜さんが成功したんだ!」

稗田(100%の晴れ女…まさか本当に?)

客B「虹も掛かって…新天皇を祝福しているんだ!」

帆高「わあ…縁起がいいですね!稗田先生!」

稗田「いや…何か気にかかかるな…虹というのは古代日本中国では凶兆ともされていたんだ」 

帆高「そうなんですか?」

稗田「ほら、虹という漢字には虫という字が使われているだろう…これは蛇と同じ意味だ」

稗田「虹蛇と言って、古来より虹は蛇や龍と同一視され、神格化されてきた。」

帆高「でも日本神話ではイザナギイザナミが虹をわたって地上に降りてきたって話があるみたいですけど、蛇は出てきませんよ」

稗田「またネットか?確かにそういった話はある。だがイザナギという名も、ナーガ、つまりインドの蛇神が由来だという説がある」

稗田「これはイザナミイザナギ神話によく似た構造を持つ中国の『伏羲女媧』が蛇神であることにも繋がるだろう」

帆高「虹蛇の神話にはどのようなものがあるんですか?」

稗田「代表的なのはアボリジニの始祖蛇エインガナ、ハイチに伝わるアイダ、またアフリカでは虹の蛇が世界創造を手伝ったとも言われる」

帆高「それならい存在じゃないですか。凶兆だと捉えるには…」

稗田「いや、この蛇を人間が怒らせると空や大地に体を叩きつけて災害を起こすとも言わてるんだ。荒れる川や地割れを蛇の姿と重ねたんだな」

帆高「それじゃまるで八岐大蛇じゃないですか!」

稗田「そうだな…虹の色は古来日本では8色とされていたともいう。八岐大蛇が虹蛇神話の変形である可能性もあるかもしれん」

帆高「じゃあ、あの虹はもしかして八岐大蛇が殺された復讐にやってきて…」

稗田「まさか八岐大蛇神話皇族祖先である天照大神とはなんの関係もない。あの天叢雲剣形代であって、本物は熱田神宮だ!」

陽菜「キャーーーッ!!!

帆高「陽菜さん!?

稗田「!?そうか!」

稗田「八岐大蛇が攫った宮簀媛は天火明命の子孫!天照とは別の太陽神だ!」

稗田「太陽神の力を受け継ぐ巫女天野陽菜天火明命の子孫だったんだ!」

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