数年前、無職でやることがなかったときに、とある変なゲームに熱中していた。
変なゲームに集まるのは変なオジサンやお姉さんたちばかりだったけど、みんなそれぞれがゲームを愛し、様々な交流をして楽しんでいた。
同じグループのメンツでゲームのミニ大会みたいなことをしてはおしゃべりしたりもした。自分の小さな能力がとても役に立ち、今でも役に立っているのが誇らしい。
だけど自分はそこで研鑽を辞めてしまったらしい。ゲームの研鑽じゃない。なぜならそのゲームは、課金やゲームセンス等が問われるわけじゃない。運や駆け引きも必要ない。チャットの中身は殆どゲームとは無関係だったりするし、なんならゲームにログインすることも稀な人だっている。
不思議なことに「ゲーム外」の能力や経験のほうがずっと大事だ。
だからこそ、生身の人間が出やすい。人としての自分が試されている。自分がこの数年で失ったものが、いま露呈し始めている。
それが仲間に伝わっているのが辛い。
なんで頑張ろうとしなかったのか。