なんだろう、代弁者・成功者・希望?語彙がありませんが、そういうのを見ているような気分でした。
自分が普段考えている鬱屈としたものが、形はどうあれキレイに昇華している絵面をみて、あぁ、これほど素晴らしいことはないだろうなと思いました。
この映画、誰に感情移入できるか、というより、自分の人生はあの映画で言う誰と同じなのか、で話が変わるんだろうなと思います。
私は暴動起こしている市民でした。あんなことが街中であったら、間違いなく金属バットで車のフロントガラスを叩き割っていると思います。
いつだって自分より幸せで裕福な人間は憎いし、そういう人間をどうにかしていい場面があったら、どうにかしない理由が無いです。
だから、映画見て、スッキリしたんですよね。そういう感情を持ったであろう人々が生き生きと暴力を奮っている絵面は本当に気持ちが良いもので、
自分の暗部がすごく穏やかになったと言うか、少なからず掃除された気持ちです。
なので、とても救われた気分でした。
上映後、隣のカップルがよくわからないとか怖いとか言ってて、思わず笑っちゃいそうになりました。
羨ましいな、と思います。この映画がわからない人生を送りたかった。そういう人生を送っている人たちは死んでしまえばいいのに。