「残業大好き昭和上司が「残業するな」という不毛」https://blogos.com/article/397237/
残業なんざしないほうがいいんだけどさ。なんでごらんの有様になってるのか何も考えてなさそうなこういう記事がでてくるとイラっとする。
結局、残業して稼働時間を載せている状態が100%と認識されてるから、それを除くと当然アウトプット量(=成果)は下がるってことが理解されてないんだよね。
「残業減らせ、成果(=アウトプット量)は減らすな」って話しかしてないからそりゃ減らないだろう。
例えば20営業日として通常の稼働時間は160時間、そこに(一応の月の労働上限の)45時間足したら205時間。約1.28倍の稼働時間になってるんだけど、
逆に205時間を100%とすると160時間は約0.78%。8割程度のアウトプットしか出てないわけ。
そりゃいろんな数字に影響出るよ。
(もちろんこの数字は近視眼的な皮算用で、中長期的には疲労でアウトプットの質そのものが落ちたり、メンバーが離脱したりしてろくなことにはならない。残業あるところに成果なし。だけどそういうのは処分してイキのいいのを仕入れれば目先は回るって考えてるのが残業企業。Wantedlyアッピールとかなんとか勉強会みたいなのには熱心なやつね)
これを効率化がどうのって言ってごまかしてるやつもいるけどそれで解決する話じゃないの。効率良くしたとしても、「効率よくなった205時間」が100%と認識されるから結局8割の成果しかでないことにされる。それは評価(=給料)下げる理由になるね。
8割の労力で成果(=売上数字)100%を目指すのが正しいのかもしれないけど、上述した理由によりよくて現状維持だから全く割に合わないし、そもそもそのあたりに口出しできるポジションは限られてる。「ああこの施策クソだな、数字落ちるな」って思ってて口に出してもなんかスルーされて終わりだよ。
じゃあ何が正しいかっていうと、ちょっと前に話題になったサイボウズの広告が的を射てる。
「「ノー残業、楽勝!予算達成しなくていいならね」 サイボウズの煽り広告がネットで話題」https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170515-00010001-bfj-soci
「残業しない」はOKRでいうところの健康健全性指標に該当する項目で、それを除いた状態で100%と認識しないといけない。
目標達成における禁じ手にしないといけないんよ。慢性的な残業を。そこに効率とか成果とか関係ない。
ここが柱として設定されない以上、「残業してたらもっと成果でてたはず。やりなおし」みたいなのがずっと続くし、それを理由に評価(=給料)も下がるだろうよ。
今こういう状態のドたわけに何言っても無駄で、成果成果ピーピーわめくだけだから下手に組織改革とか思わず転職先探した方が賢明ではある。
だけど募集してるのはどこもみなし残業企業ばかりなんだよな。まともにやっているところは定着率もよいだろうし、そうそう募集かける必要ないからね。(そういうところで無駄なコストが少ないから労働環境に還元できるホワイトループも回ってそう)
余談だけどみなし残業企業は今慌ててるんじゃないかな。だってもともと日に10時間労働のつもりで契約してるようなやつのはしご外されてる感じだろうから。社員の給料下げてくると思うよ。うちも実際下げやすい方向に改定された。評価期間の直前に。