2019-08-05

初めて風俗に行った話、あるいは自分の気付かざる性癖について

これから述べるのは表題のとおり性風俗の話です。


さて、ここで言う性癖とは性嗜好とかフェティシズムとか属性とか、とどのつまりそういう話である

自分にとって性癖というのはAVを見る際にどういった服装、どういったシチュエーションのものを選ぶか、その判断基準程度でしかなかった。

それさえもツタヤ暖簾の向こう側に足を踏み入れてから築いていったものしかなかったので、特定事物に対する強い性的こだわりは持っていない。

当然体の部位に対する嗜好もほとんどないため、お尻だとか脚だとかくびれだとかに凄いこだわりを持つ人の熱の籠もった話などを聞いても理解こそすれど共感は出来ないといった具合であった。

から素人童貞へのクラスチェンジを果たす記念すべき機会に際しても、ある程度胸があればいいや程度にしか考えていなかった。


仕事関係で遠から東京を離れることが分かっていたので、せっかく行くなら地方ではなく東京の店で済ませておけという友人の助言(および北方謙三箴言)に素直に従い吉原御幸を決意する。

事前に予約をしておいた方が良いという情報を少なからず見たため、ネットで軽く調べて店と嬢に当たりを付ける。

ネカフェ調査を行ったので街中で予約の電話を掛ける羽目になったわけだが、往来で嬢の名前を出す瞬間は流石に恥ずかしく、非常にどもった声で喋っていたであろうこと請け合いである

というか実際に嬢の名前を聞き返されて曰く、「~カップの方のXXちゃんですか?」

(嬢の名前確認カップサイズを併用するという事実には思わず膝を打つ。あの空間ではカップサイズ重要IDの1つなのだ名前や顔と同じくらいに。あるいは、もしかしたら、それら以上に。)

はい、foxtrotのFのXXさんです!」とは流石に返せず、恐ろしく不明瞭な返答をした、のだろう、多分。

ともあれ無事に目当ての嬢の予約は完了し、料金の確認も済ませ、店の最寄り駅で送迎車に拾って貰うこととなった。


初めての風俗に赴く前に童貞がすることは何か?

歯磨きか?

瞑想か?

斎戒沐浴か?

否。

財布からIDカード必要以上の金を全て抜き、駅のコインロッカーに預けることである

恥を承知で言おう、怖いのだ。

およそ得体の知れない空間に赴くに際し、余計な憂いを排しておきたかった。

これほどまでに恐怖を抱いているのに、それなのに、提供されるサービスはしっかりと享受しようとしている、この臆病と尊大とをどうしても殺せなかった。

小心者と嗤ってくれて構わない、それでも300円で安心を買いたかったのだ…。


さて、童貞初体験(重言)は緊張で勃たないか、よしんば勃っても射精まで至らないというのは良く聞く話だ。

自分もご多分に漏れなかろうと思い、試しに送迎車内でスマホからAVエロ漫画を見てみたところ見事に反応が乏しい。

こいつぁとんだシャイボーイだなどと自嘲しながら、とりあえずはどんな形であれ最低1回は射精するという目標を立てつつ、車は馳せ、景は移り、境は転じ、やがて足立ナンバーカボチャの馬車は夢の国への扉を開く。


初めて踏み入れた性風俗店の空間は、ただひたすらに緊張を強いてきた。

待合室に案内された直後からお手洗いが近かったので、喉が渇いていたにもかかわらずウーロン茶にはほとんど手を付けなかった記憶がある。

先に会計を済ませておくタイプ店舗だったため、8人の先生が早々にいなくなり、手元に残るは(無駄指紋認証無効にした上で無駄パスワード堅牢にした)スマホだけとなった。

(名刺に「主任」と記された男性従業員が待合室に来て会計手続きを行うわけだが、その間ずっと膝立ちで対応していたのだから驚く。なるほど、確かにこの空間は異質としか表現しようがない。)

その後も結局2度ほど手洗いに行き(どんだけ緊張してんだ)、流石にウーロン茶に手を付けるべきか逡巡し、やや焦燥が鎌首をもたげ始めて来た頃合に、


しか時は来た


迎えに来た嬢の、ウェブサイト掲載されていた画像からそう離れてはいない相貌に安堵を覚えつつ、しかし肉体という圧倒的な現実感に迎えるは緊張のピーク。

めちゃくちゃ高いヒール履いてんな、などと、どこかズレた感想も上の空。

暗めの照明に包まれた閨に、高揚感もいや増すばかり。

相手は端から下着を穿いておらず、

(今更だけどなんで??脱ぐところを見たい/脱がせたいという客よりもストレートに「それ」を見たい/見ることが出来るという状態に満足を覚える客の方が多い結果なのだろうか?)

(ああ、女性下着姿。人間社会性の端的な表現形たる衣服の、最小限の実装。たった1枚もしくは2枚の薄皮に宿る芳醇な文脈よ。)

それ故唐突に訪れた、初めて相対する実物の女性陰毛、そして陰部。

自分童貞なので何卒と伝えて以降はただ流れに身を任せる他になく。

立ち合いは強くあたってあとは流れでお願いします。


ベッドに腰を掛けた自分の足を、床に正座した嬢の膝に乗っけて靴下を脱がせてくれるわけだが、これまた抵抗感が強い。

(風俗以外でこんな経験することなんてあるのか??いや、風俗しか経験できない出来事なんぞそりゃいくらでもあるとは思うが)

前述の男性従業員もそうだが、高級風俗店は何もかもが「こう」なのか。

悪意も害意もないとはいえ、人を足蹴にするというのはここまで嫌悪感があるものなのか、と。

貫一の怒りはいかばかりか。


プレイ内容は端的に。

手、オーラル、正常位、騎乗位、オーラル、この辺りで50分ほど経過。

風呂マットで40分。飲み物を頼んで少しばかりの雑談を交え、

(いかに界隈でドラッグ流行たか、嬢自身の家庭の境遇や病歴、その他初心者にはややハードな話が多かった)

最後はひたすら相手の体を触るだけの20分。

(ここの部分だけ能動的に希望を出した)

8万で120分、これが童貞から素人童貞へのクラスチェンジが相成った次第である

(これランクアップなのランクダウンなの?)


意外とたいしたことはなかった、というのも風俗を使った童貞の発する定型句である

断言しよう、私にはまったく賛同できない。

あの圧倒的な身体性と実存性とを前にして猶そんな物言いが出来るものかよ。

女の肌が悪なのだ、と言ったのは誰だったか

今なら分かる、あの柔らかさと温かさとは、他の如何なる手段でもっても体験することが出来ない、そういった類いのものなのだ

何度でも言いたい、人の体というのはそれだけで恐ろしく抗い難い力を持っている。

それを実感出来ただけでも価値があったというもの

流石に値が張り過ぎるので裏を返す機会は訪れないだろうが。


ともあれ、これがこの度の、今日昼過ぎから22時20分頃までの顛末である

日暮里駅前のマックにてこの文をしたためている。

これから体験する方々にとって多少なりとも参考になれば幸甚の至り、人生の諸先輩方には各々の初体験に思いを馳せていただきたく。


さて、実を言うと先に述べた目標は無事達成できていた訳なのだが、ここで自らの性癖に気付かされることとなった。

生々しさが過ぎることは承知で述べさせていただくが、普通に手でしてもらってもオーラルでも挿入でもダメだった一方で、胸を揉ませてもらいながら手でしてもらったら、いとも容易く達したのだ。

要するに、率直に、おおかたの予想通り、平たく、ところはばからずに正直に言ってしまえば、


おっきいおっぱいっていいよね!!

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