2019-07-30

妻のツイッター発見した

妻はそこで私のことを簡単日記漫画で書き綴っている。

おおよそ6000のフォロワーに向けて放たれる漫画には、少し呑気で鈍感で、やや精神的に打たれ弱く、妻を愛している私がいた。

決して嘘ではない。

ただ、ツイッター上の私は妻の的を得たひと言に感動したり、ウィットに富んだ切り口に泣いたり感動したり「しがち」なようだった。

しかし私は、妻が「私にそうなって欲しかった」という事に気づかされた。

私は常に彼女理想でありたかった。

色々と至らない点があるにせよ、生活趣味仕事全てにおいて妻の負担にならないように努めていた。

全ての物事で妻を優先していたつもりだった。

しかし、私の理想は妻の理想ではなかったのだ。

不思議と怒りは沸かず、最初はとにかく悲しくなった。

私は彼女のためになれていると思っていたが、もしかすると、彼女の重しになっていたかもしれない。

私はこれからツイッターの私を理想としようと思う。

6001人目のフォロワーとなるのだ。

飽食の始まりになるのだろうか。

私が私を演じ始めたときネットの私はどうなるのだろうか。

更新が止まるのか、それとも本当に起こったことを描く日記に変わるのか。

もし、妻の飽食が終わらないとすれば。

妻がツイッターに新しくどんな私を登場させるか楽しみで仕方がない。

私だけがこの余興を楽しむことができる、格別の。

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