2019-07-30

吉本大学病院生殺与奪

最近問題が持ち上がる前は、吉本の稼ぎ頭の人気芸人が「兄さん文化」によって、食えない若手に飯を奢ってやったり、お小遣いを配ってやったりすることを男気があると言われていた。

大学病院も同じで、教授にすべての金と権力が集中し、学会なんかでは、教授お気に入りの若手は食事代やホテル代がすべて出してもらえることがある。

払うのは教授ではなく、製薬会社であったりするのだが。

さて、芸人大学病院も稼ぐ力が上から順に100, 10, 5, 3, 2, 1, ,1 , 1, .....だとしたときに、

100の人気芸人教授が1億の年収(または自由に使えるお金)だとして、1しか稼げない若手は100万でいいな、その代わり困ったときには100の俺らが助けてやるからな、

というのがこの界隈のしきたりであった。俺らはたしか100稼いでいるんだから、ほら、これのどこに問題ある?

一般に、伝統的な日本会社では、一人を雇うのに、大体3000万必要と言われている。

まり、3000万稼いでいない社員会社からすると育成要員であり、新入社員から数年はこれに当たる。

逆に、1億稼ごうが、数億の案件を掴んでこようが、急激に年収が上がることはない。

日本伝統的なこのやり方に嫌気がさして、外資の刺すか刺されるかの雰囲気の中で切磋琢磨している人たちがいることを知っている。

もちろんそれも良いだろう。

ただ、問題なのは芸人大学病院も、刺すか刺されるかのような雰囲気はなく、

しろ稼ぐ力100の椅子というもの存在し、その椅子にこそ価値があり、中身に大した価値がない。

よって、稼ぐ力100の椅子を150にしようなどと誰も考えず、ただ椅子の取り合いこそが目的競争となる。これが一点目の問題

二点目の問題は、トップが若手にお金を配分するという構造自体権力構造を生み出すことだ。

本来会社大学病院が各雇用者の働きに合わせて給与を決定するべきなのに、権力者がその機能を内部化している。

まり、好きなヤツには仕事お金をばらまけるし、嫌いなヤツは干すことができる。

これが社長病院長ならまだしも、一介の芸人、一介の教授ができてしまう。

まり会社病院機能しておらず、その中に小さなお山の大将が大量に生み出される構造になっている。

ガバナンスなど存在しない。

どこに向かうべきか。日本ぬるま湯経営は意外と悪くなかったのかもしれない。

  • 自浄作用によって健全化されるべき要素が閉鎖性によって維持されてるのは、大学病院も政治家もお笑いも変わらんってこったな。 流動性や外圧がないとそういう腐敗が起きるように、...

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