仕事終わりにギリギリ駆け込みで選挙に行って帰ってきたら何となく暇で映画を見てみた。
プライムビデオを開いて目に付いた是枝監督の『万引き家族』を見た。最初は暮らしている空気とか、何というか底辺感がすごくしんどかった。それでもなんだかんだ見てて終盤に差し掛かって泣いた。どうして涙が出たかは何となく分かってたけどよく分からなかった。所謂、柴田家がそれぞれに家族の話を聞かれた時私も家族を思い出した。妹と両親のことを。妹の今を思いやることが出来たけど両親はさっぱり考えることが出来なかった。正確に言うと生きてるか死んでるか分からない。考えようとすると脳がストップをかけてるって感じ。昔の両親に思いを馳せることはできるのに今は考えることが出来ない。高校の時くらいから親のことが思い出せない。生きていることは妹を通じて知っているし、つい最近顔を合わせた。でもその人が親かどうかよく分からなかった。
こんな私だから家族って?みたいなセリフがあった時、今生きてる家族が妹だけだと思った。それがとてつもなくしんどくなった、生きてるか死んでるかそれとも居なかったのか分からない両親。分かるような分からないような涙が止まらなかった。