自分はエンジニア(肩書上)なんだけれど、父の日に有給を取った。
理由はもちろん「私用」そこで事前に伝えていた親父を食事に誘ったのだが店で料理が運ばれるのを待っているときに
「有給なんか取って大丈夫か?」と心配された、もちろん「問題ないよ」と答えたが日数の問題ではないらしい。
うちの親父は今年で62歳、金融業界の営業として未だに働いている、母親が家にいるとストレスになるしボケると迷惑だからと引退を許してくれないとかで未だに働いている。
そんな親父の世代は身を粉にして会社に尽くし客に尽くして深夜までの残業や終電帰り休日でも客からの電話は即座に対応と言う働き方が
当たり前とされている世代で有給を取るなんてあり得ないと言われた時代を生き抜いてきた人だ。
親父にとってちょくちょく有給を取って遊びに行ったり記念日に休む労働者が目の前に存在する事自体が、ありえないと思う反面、時代が変わったんだと戸惑うらしい。
ちょうど親父の世代が部長や役員を占める企業が多いから「有給を取っているとやる気がないと烙印を押されて会社から排除されるのでは」と心配をしていたみたい。
食事はそんな話で始まったけれどあとは母親に飲みすぎだと怒られて酒を隠されたとか、会社の新人がダメとかたわい無い話で終わった。
親父と別れてふと・・・・・「親父の世代がいる限り働き方改革なんて不可能じゃないかな」と漠然と感じた。
働き方改革は旧世代のアイデンティティーを破壊するレベルのもの、それを変革するなんて罰則付きの法律で縛らない限り不可能ではないか。
団塊の世代が現役な限りは難しいよね。