2019-05-26

名探偵コナンが再度ブームを迎えたのには理由がある

腐女子人気がとかいうけど、腐女子BL萌えという定義をして、去年より売れてる今年の映画腐女子萌え燃える描写はないし

腐女子がとくに声高に叫んでる気配も無い。

ファン大人数にアンケートをとるとゼロ執行人よりもから紅のラブレターのほうが人気なのが市場調査されている。

単純に映画を中心にして盛り上がっているのは確かだが、何故映画が盛り上がったのか。

シリーズを追ってきた人なら分かるが、映画が停滞していた時代に突如興行収入が上昇した作品がある。

それは本編展開に関わる内容で、当時としては原作者劇場一作目を除き最も介入したものだった。

そこからスタッフとの兼ね合いにより完全に連携とはならずも年々原作者介入の割合が増えていき、

大幅に興行収入をアップさせた純黒の悪夢では原作でのその後のシリーズに大きく関わるラムを登場させた。

ラムは未だに映画しか喋ってない。ラストのほうは静野監督ハチャメチャにしてるので気にしないで欲しい。

その後から紅のラブレターさらに伸ばすのだが、これも初めての試みとしてアニオリキャラ映画に出す前に馴染ませようと原作に登場させた。

今までの映画は「原作にあってもなくてもいい時間軸」とされてきたが、から紅は原作と密接に関わることになる。

さらにヒットしたゼロ執行人は原作で謎だった降谷零の人物像や正体に迫る物であった。

今年の映画にしたって京極真VSキッド原作で人気の話を劇場化したものだし、

今まで以上に原作者の発案が多く冒頭はそのまま青山プロットを使っているので、

冒頭が設定的に大胆でワクワクさせるものになっている。

コナンテレビアニメのみで追う人も多い。未だにサザエさんの次くらいに視聴率をとるアニメであるサザエさんは強い)。

原作回だけ追っていくと、年始修学旅行編が話題になった。

新一と蘭が正式に付き合うことになったのだ。と、書くと最近追ってない人でも展開が進んでるのかと気付くだろう。

そう、名探偵コナンは80巻付近を境に本筋に関わらない話が極端に減った。

90巻以降は毎話なにかしら組織の話が動いていると言っても良いだろう。

それまでといえば露骨な引き伸ばし、本編に関わることのない単独話が多くマンネリになっていた。

そのマンネリこそが凄いと思うが(日常殺人ものというジャンルを作ってきたのである

やはり展開が進むコナン面白いに決まっていた。意外にそれだけの話なのだろう。

全盛期の半分でも人気があれば社会現象化できるレベルポテンシャルを持っているコンテンツだ。

原作映画、この2つが同時進行することで、劇場版だけ見てきた人と、原作展開だけ追ってきた人の両方を取り込み、

口コミを増やす結果になっているのだ。ファンの熱を利用することこそが、何よりもの宣伝になっていたという形ではないか

メディアミックス大成功例だ。実写化なんて無かった。

やはり作品ファン大事にすることは、もとのコンテンツ人気を利用するならば必須なのだ

いつかのワーナーだか東宝プロデューサーが「原作ファンなんて映画に来る人の数に比べると微々たるものなので、

映画で初めて観る人を大切にする」というようなこと発言していた。

しかしその映画を観る数百万人のうちの一体何人が、映画宣伝をしてくれるほどハマってくれるのだろうか。

それならば、原作テレビアニメ応援してきた層に宣伝をしてもらったほうが良いではないか

原作一巻あたり15万部とすれば15万人の宣伝部隊となるのだから。 

話が逸れたが、ちなみに青山剛昌が口出し修正しまくってるスピンオフも大ヒットである

コミュ強の漫画家たちは青山の例を参考にしてほしい。

青山台詞カットなど言語道断だとアニスタと喧嘩してきた。露骨ストーリーカットに負けず、自分を強く持った作家モデルケースになるだろう。

それはそうとして、物凄く重要な話が来週、再来週とアニメ化される。

最近コナンを追っていなかった人も、この回だけは見て欲しい。

ある意味もう一度コナンに触れる機会となるだろう。

そして、名探偵コナン最終章突入していることに気付くはずだ。

  • 工藤新一(江戸川コナン)以外は好きなんだが、主人公だけはどうしても受け付けなくて見るのをやめた。

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