2019-05-03

マーベル自分と7年+α

【注意】この文章には「アベンジャーズ/エンドゲーム」のネタバレが含まれます

【注意】自分語りがメイン。

【注意】とても長い。

忘れもしない2012年夏、109シネマズグランベリーモール

ダークナイトライジングるろうに剣心と2本続けて映画を見た私はがっかりしていた。

映画が期待した出来ではなかった。

ダークナイトヒース・レジャーの怪演に痺れた私はその完結編に多大な期待を寄せていた。

しかし、蓋を開けてみたら結局洋画によくある核オチだった。ハリウッドはすぐに核を使うよな、と核ネタが大嫌いな私は肩を落とした。

ヒース・レジャーの出ていた二作目の方が面白かったな、と思った。

続けて見たるろうに剣心は、もともと私が大好きな同名漫画の実写ものだった。

るろうに剣心」は、ガリ勉でつまらない人間だった小学生自分に多大な影響を与えた。

小学生のころ、親の願い通り某有名中高一貫進学校に行くために、毎日勉強をしていた。

勉強以外のことは何もしないし、興味もない本当につまらない人間だった。

父親が「勉強さえすれば家の手伝いなんかしなくていい」という教育方針だったため、その言葉通り勉強以外、何もしなかった。皿洗いひとつした記憶がない。ピアノ練習くらいしかしなかったし、ピアノも親の希望で習っていただけで、別に自分からやりたいと言ったわけではなかった。

本を読むのは好きだったけど、だからといってどうこうするアレは何もなかった。将来の夢なんてものバカにしていたので、同級生が将来○○になりたいと言っているのを見てなれるわけねーだろ、と思っていたし、そんなものを聞いてくる大人のこともバカにしていた。

でも、大人に気に入られないといい成績が手に入らないので、本が好きです、小説家になりたいですと答える口実にしていた。

いやな子供である

それはともかく、そんな折、1冊の本が自分を狂わせた。どこで出会ったのかは覚えてない。親が図書館から借りてきたのかもしれないし、塾で良い成績を取ったご褒美に本屋で買って貰ったのかもしれない。

それは「るろうに剣心」のノベライズだった。

これ。

https://www.amazon.co.jp/dp/4087030512/

漫画は買って貰えなかったので、もちろんキャラクターはみんな知らない。でもこの本はこれまで読んだどの本とも違う魅力があった。要は好きになった。

そして、漫画を一切読んだことがないのに、続きが読みたくて、でも買えないから、仕方ないので自分で書いた。

は?って感じだけど、なぜかそういう思考に至った。

はじめての二次創作。後に知ることになるものの、当時そういう文化があったり、同人誌を売り買いするシステムがあるとか知る由もなかった。

二次創作って自然発生的に生まれるんだよ!!!

もうストーリーはすっかり忘れたけど、ひとつだけ覚えていることがある。ノベライズには弥彦道場居候しているという情報がなかったので、自分弥彦が別の家に住んでいると思っていて小説を書いた。後に漫画を読んでびっくりしたのでよく覚えている。それしか覚えてないけど。

そこらのノートに汚い字で書いた小説は多分今読んだら火を付けるレベルだと思うけど、あの頃はそれを書くのがひたすらに楽しかった。学校にいく、帰る、宿題をやる、家で決められたドリルをこなす、それが終わったら毎日机にかじりついて小説を書いていた。

中学受験成功した暁にはどうしても欲しかったるろ剣追憶編のLD(当時、VHSLDの二択だった)を横浜アニメイトで買って貰った。

合格発表の帰りだった。そのあと、初めてパフェを食べた。今までダメと言われていたのに、あの日はじめて親がパフェを食べることを許してくれたのだった。

更に、将来の夢がなかった私にしょうもない夢ができた。

追憶編で剣心が身分を隠すために薬師を偽っていたのを見て、薬剤師になろうと思った。

その後、本当に薬剤師になった。けど、流石に親にすらこの動機は言えていない。しょうもなさすぎる。

話を戻すと、そんな感じにるろ剣によってただのガリ勉からクソオタクに成長した私は実写版るろ剣にも高すぎる期待を抱いていて、ダークナイトライジングハリウッド予算を見ろ!という派手な演出のあとのしょぼい予算がひしひしと伝わる映画にとても悲しくなった。

映画の中身は良かったけど、牙突のすごいワイヤーな感じと、道場の庭の「この面しか作っていないのでカメラを動かせません」「予算がないのであさがおは造花です」という素人が見ても分かる残念な感じに打ちのめされてしまった。脚本はすごいよかった。佐藤健は頑張っていた。

溜息をついてロビーに戻ったそのときアナウンスが聞こえた。

あと15分で「アベンジャーズ字幕版」上映開始します。

私は思った。

CMで「日本よ、これが映画だ。」って喧嘩売ってるクソむかつく映画だ。これを見なくちゃ映画ファンじゃないってのか?アクションなんてみんな中身ないんだから見てもしょうがないじゃん…

でも確かRDJが出てたような気がする…ポール・ベタニー声の出演をしていたような…

後述するけど自分はこの二人の俳優のことがその当時からそこそこ好きだった。もともとかわいいおじさんが好きだったので。ベタニーは若かったけど。

2本映画を見て、1000円×2払って、もやもやを抱えたままの私は、苛立ち任せにその場でチケットを買った。

見て駄作だったらネットでけちょんけちょんに貶そうと思っていた。

シアターから出てきた私は本気で震えていた。パニックを起こしそうになっていた。

こんなに面白映画を初めて見た。ダークナイトライジングるろうに剣心で抱えたもやもやは完全に吹き飛んでいた。

その日は、私がはじめて「映画館で一日に3本映画を見た」日になった。

帰りの電車のなか、出演俳優のことを必死で調べた。

家に帰って、ウェブに溢れる感想を読み漁った。pixiv感想イラストコメントを端から端まで読んだ。アベンジャーズで初めて見たおしりかわいい弓のおじさん(ジェレミー・レナーのこと)の出演作を調べた。

そして耐えきれず、親に馬鹿にされながら、終演間近にもう一度劇場に足を運んだ。

アベンジャーズ」は、私がはじめて「劇場複数回見た」映画になった。

あんなクソむかつくキャッチコピーを考えてくれた配給には本当に、心の底から感謝している。

ちなみにアベンジャーズも核オチといえばそうなんだけど、別にむかつかなかった。ごめん、ダークナイトライジング

クソオタク根性を発揮し、もの凄い勢いで転げ落ちた。

エルシャダイにはまったときは、ゲームプレイした一週間後には関連書籍を全て読み終わりエノク書が載っている聖書外典とかまで読んでいたくらいなので、アベンジャーズも例に漏れなかった。

家の中を捜索したら父親が買ったらしいアイアンマン1のDVDが見つかったのでそれを見たし、pixivにアップされていた「これまでのまとめ」を熟読した上で親に頼み込んでMCU過去作を全てレンタルした。

俳優が変わっていたのでインクレディブル・ハルクだけは見なかったけど、結局後にインクレディブル・ハルクを含むブルーレイを全部買った。

映像を見終わってしまい、次に手を出したのはアメコミだった。

アベンジャーズ原作」と銘打ってある、小プロの出していた「アルティメッツ」。

これ。

https://www.amazon.co.jp/dp/4796871381/

そしてなぜか、一緒にマーベルゾンビーズも買った。本当になんでか分からないけど一緒に買った。なんでだろう。

これ。

https://www.amazon.co.jp/dp/4863323638/

とにかく飢えていた私はひたすらに邦訳アメコミを読み漁った。

そして同時に、アベンジャーズではじめて認識した俳優陣の過去作の映画を見まくるという暴挙に出た。

話を少し戻すと、私はもともと小説が好きだった。

特に海外ミステリサスペンスが好きで、シャーロック・ホームズとかが好きだった。あとハンニバルシリーズダン・ブラウンラングトン教授シリーズ

おわかりですね!シャーロック・ホームズものからと見に行ったガイ・リッチーの「シャーロック・ホームズ/シャドウゲーム」でRDJに出会い、ラングトン教授シリーズ実写化からと見に行った「ダ・ヴィンチ・コード」でシラス役をやっていたポール・ベタニー出会った。

シャドウゲームの、最後教授と一緒に落下する寸前のRDJの表情に殺された。原作では赤い目という設定だったのにも関わらず、カラコンせずシラス役に挑んだベタニーの瞳は恐ろしくなるほど綺麗だった。

火が付いた形になってしまい、RDJ、ベタニー、レナーの過去作メインで映画を見るためレンタルに通い詰めて、レンタルにない作品ぽちった。なんて便利なアマゾンありがとう

その後レナーを初めて見たのはアベンジャーズではなく、友達に半ば無理矢理連れて行かれたS.W.A.T.であったことが判明してひとりで腹を抱えて笑ったりもした。

(なんてしょうもない死に方をするラスボスなんだと思っていたひとがレナーだった)

しかも私はS.W.A.T.を契機に「アクション映画はクソ」という思い込みをするようになったので、それがレナー出演作であるアベンジャーズ払拭されたのはなんだか面白い。

そのまま趣味映画鑑賞になり、アメコミを読むことになった。

アメコミもなんとなくトニー(アイアンマン)とクリント(ホークアイ)が出てくるのをメインに集めた。かわいかった。

この辺から、トニーに傾倒するようになった。

スパイダーマンはその時MCUキャラクターではなかったのと、既にたくさん邦訳が出ていてどうしていいかからなかったので手を出さなかった。

邦訳アメコミを買い集めていた時、参考にしようと思ってTwitter邦訳アメコミ原書を読んでいる人のアカウントを探してはフォローしていて、その内の一人が「トニー死んだwwww」と画像をあげているのを見つけた。

衝撃。だってなんかトニーが頭かち割られて心拍停止するページの画像だったんだもん。脳みそ出てるし。

なんじゃこりゃあと出自を調べて初めてアメコミ原書リーフ)で買った。

英語気合いでなんとかした。

調べたらこれは616(マーベル正史アース。多数存在する世界線ごとに番号が振られていて、MCUももちろん振られている)ではなく、先述したアルティメッツ・1610アース出来事だった。

アルティメッツは2までしか邦訳されていなかったので知らなかったのだけど、その後も本国の方ではお話が続いていてトニーのお兄さんが出てきてソーに殺されたりトニーが脳腫瘍だと思っていたのが実は7つめのインフィニティストーンでそのせいで他の人には見えない子供姿の自分のような幻覚アンソニーくん)が見えたりしていたのだった。

アンソニーくんと一緒にカートゥーンを見るトニーという図はめっちゃかわいかった。キャップにはそれって君のイマジナリーフレンドでしょ?と気持ち悪がられていたのも面白かった)

そして、世界を救うという名目のもとインフィニティストーンを集めていたリードリチャーズさんに捕まって頭からインフィニティストーンを奪われた、という展開だった。

すごいリョナじゃん。なんなの?

脳みそ!?!?

性癖を刺激されすぎてそのまままっすぐ原書沼に飛び込んだ。

それまでお金をかけていた別の趣味ほとんど諦めて、アメコミ映画にひたすらお金をかけるようになった。

その時小遣いのみならずお昼代に貰っていたお金を一切使わず趣味に費やした。昼をカロリーメイトだけにしたまま数年間過ごしたのでとても痩せた。まあ別の要因もあったけど。

リーフだけでも月に5000円くらい買っていたと思う。レートが上がったときにだいぶ絞ったので、トニー誌とホークアイしか買わなくなった。あと、表紙が気になった奴。それからTwitterで集めた情報によりトニーが出てると判明したやつ。

並行してTPB(リーフをあつめたやつ。単行本みたいなもん)も買うようになった。TPBだけでも棚一つ分くらいは買った。

おもちゃも買った!フィギュアーツ、ホットトイズコスベイビー、レゴ……ちょっと金額に換算したくないくらいには買った。ホットトイズの一体数万円するフィギュアなんて、最初ありえね~と思っていたのに、気付いたらトニー買うわブルースバナー買うわホークアイ買うわスティーブ買うわ……

トニーを買ったら隣に誰かいないとかわいそうと思ってスティーブを買い、サイエンスブロスも好きなんじゃあ、そしてきっとラファロのフィギュアなんてもう二度と出まい!と思ってバナーを買い、同じ理由レナーのフィギュアryホークアイを買い、カラーリングすいかみたいだけどベタニーryヴィジョンも買った。

アイアンマンスーツの方は更に高くて流石に買えなかったので、フィギュアーツで我慢した。

(トニーの隣に並べるにあたってスーツ版じゃなんか釣り合いが微妙だなと思ったので、キャップの格好してるやつじゃなくて、私服スティーブを買った。おまけでキャップもついてきたけど)

アベンジャーズショックから数年経って、だいぶずぶずぶになってくると、問題点もいくつか浮上するようになった。

Twitterでの面倒な人間関係

映画の展開へのそれぞれの受け止めかた。

ついでに、私の健康問題

他人はどうなのか分からないけど、私は興味のないことはすぐに忘れる。自分過去のことであっても忘れる。都合の良いことも、悪いことも、興味がなくなればすぐ忘れる。その代わり、趣味のことに関してはもの凄く記憶力がいい。あと、成績命だったので勉学に関しても集中力記憶力だけは自信があった。たぶんキャラメイクの時に数値の振り方を間違ったんだと思う。

なので、実は転がり落ちた時の記憶は鮮明でも、その時と現在の間の数年間の記憶ほとんどないのだ。ごめん。

思い出せることだけ書きます

Twitter人間関係については特定されそうだから詳しく書くのはやめておくけど、面倒になりすぎてアカウントを何回か消したくらいだった。オフ会とか、イベントでのやり取りとか、もうひたすらに面倒だった。

小説を書いて同人誌にしてイベント頒布して、というのは楽しくて何度かやったものの、結局読む読まれるの関係にすら疲れてしまってだんだんと足が遠のいた。

特にアニメ化されたときの界隈の動きが大きかった。

ディスクウォーズアベンジャーズ。私は好きだったけど、フォロワーにけちょんけちょんに貶す人が現れた。

そのうち、そのフォロワーに影響されて、見てないけどクソだと思う!とか叫び出す集団が出来上がった。

訳分かんねえと思って縁を切った。

トニーの扱いが不満だったようだけど、キャップ差し置いて主人公とタッグを組んでるトニーという破格の待遇のどこが不満なのか全然からなかった。

アイアンマン3が公開されたとき入院していた。

その時大学生だったのだけど、前述の通り剣心のせいで薬学部に進学したので、どうしても倫理について学ぶ機会が多かった。

薬の受け渡し間違いで死人が出る界隈なので、当たり前だけど。

私は自分のことを悪人だと思っているけど、実は理想主義者だったらしい。違法行為をはたらき、適当に薬を出し、患者悪口を言う。履歴なんて捏造するのが当たり前。実習でそんな現場を見てしまって、精神的に病んだ。

かわいがっていたペットにも死なれた。

ごはんが喉を通らなくなって、何を食べても吐くようになり、プリンしか食べられなくなって、やや間はあったもの病院送りになった。

それまで自信のあった記憶力は水を吸わないスポンジの如くボロボロになり、何を言われても覚えられなくなった。

仕方がないので毎日メモをとった。

勉強しても、昨日勉強したはずのことが何も覚えられなくなった。

それどころか、それまで勉強してきたこともみんな思い出せなくなってしまった。

することがないので病院アメコミを持ってきてもらって、メモを取りながら毎日読んでいた。

そんな折に公開されたのがアイアンマン3だった。

どうしても見たくて、病院最寄りの映画館までの所要時間を調べて、主治医許可を貰って、一週間に一回、外出して映画を見て戻る、を続けた。

一ヶ月かけて4回見た。字幕2回に吹替2回。私は必死だった。

病院とは、急性肝炎を起こしたことを切っ掛けにおさらばした。

劇症肝炎を疑われてでかい総合病院に転院→ただの急性肝炎だったし肝炎寛解→そのまま退院、自宅療養という流れ。

ICUでおとまりした。ディズニーホテル並に高かった。

今でこそ笑い話だけども、吐き気でげえげえいってるとき最初に運び込まれた先で医者が親に「劇症肝炎だったら50%確率、あと10日くらいで死にます」と言っているのが聞こえたのだった。

医者倫理観とは。

結局最初に運び込まれた先では対処できないとなって別のもっと大きな病院に運び込まれたんだけど、輸送中車の窓から花火が見えて、「死ぬ前の最後花火だあ~」と笑ってたら母親ガチ切れされた。

肝炎を起こしている時は絶食になるんだけど、数日の絶食ののち病院食が出たとき、別の意味死ぬかと思った。

食べるのにものすごく苦労する。一口噛むだけで汗が噴き出る。

最初食事は、看護師さんを待たせながら何十分もかけて食べたような気がする。脂汗がひどかった。

生きることは食べることってこういうことかあ、って今でも思っている。

大学食事に要するエネルギーはとても大きいとは習っていたけど、それを実感するとは思わなかった。

つづく。

言及先に続きあります

  • anond:20190503032712

    うんち

    • anond:20190503033543

      おまえはすごい。おまえはおまえがどんな人生を送り、どんな考え方をして、どんな責任感で仕事に挑んでいるかを、この日記にしっかりまとめている。本当にすごい。俺にはできない...

  • マーベルと自分と7年+α の続き

    なんか長すぎて表示されてないっぽいことに気付いたので、表示されてない部分のコピペ。 これ https://anond.hatelabo.jp/20190503032712 の続きです。 【注意】この文章には「アベンジャーズ/エ...

  • anond:20190503032712

    長すぎて表示されてないっぽいので続きを https://anond.hatelabo.jp/20190503101259 にかきました

記事への反応(ブックマークコメント)

アーカイブ ヘルプ
ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん