2019-04-19

子供に「家に本棚がある生活」を送ってもらうのが夢です


うちの両親はどちらかというと不良で暴走族とかやってグレていたので読書の習慣がなかったと言っていた。

アパート暮らしを変えて一軒家暮らしになっても我が家本棚はなかった。小さなカラーボックス絵本と、少しだけの少女漫画読書無駄からそんなことより漢字ドリルをやりなさいと言う母。嫌いではなかったけど本が読みたいと伝えても叶わない生活は不満だった。

大学では文学部所属した。その間図書館は私の憩いの場所だった。大学の蔵書数というのはすさまじい。ここで私は好きなだけ読書をすることを叶えようとしたわけだが、もともと読書の習慣がなかったせいか活字がとにかく頭に入ってこないのがつらかった。読書は楽しかった。だけど能力がついていなかったのだ。

とはいえ大学生活は4年もある。まずは2〜3週間に1冊読むようにした。最初はまとまった時間をとって集中しないと内容が入ってこなかったが、だんだんと合間の時間読書に充てられるようになっていくのは楽しかった。

社会人になり月の初めに読みたい本を2〜4冊ほど漁り読むのが楽しみになっている。最初は憧れからはじまった読書は私にとって、一人思考を巡らせながら著者とわずかな意思疎通を図るような、潤いを与えてくれるオアシスのような時間になっている。

読書の良さを感じられるようになってからは「子供には家に本棚があって、好きな本を好きなときに読める生活」を送ってほしいと思うようになった。漫画電子書籍に頼ることが多いけど、小説や専門書はできるだけ紙ベースのものを買って少しずつ本を増やしている。読書に関心がなくても多少習慣化してさえいれば必要ときに本を読んで好きなことを学び、感じ取ることができる。そんな小さな図書館を家庭の中に作ること。それが私の小さな夢だ。

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