現場は古い大手の工場であり噂だが戦後の機材もあるらしい兎に角に古い現場だ。短期バイトだが有名な会社なので覚えている。そこで事件が起きたらしい。
喫煙所の近道の細い通路の辺りはアメ公の爆弾で妊婦が死んだとされるいわくつきの場所である。語り手によっては兵隊やら女の子と変わるが良くない場所で変なのを見やすいとか。
給料は高いがハードな仕事で男ばかりの職場であり作業員も多いゆえ人間関係もより複雑である。派閥争いを拗らせたり村八分強化版とかあったりする。そんなこったで揉めるとあの場所から幽霊が出て罵倒されるらしい。「幽霊のくせに罵倒するな!」細い通路には幽霊に対する悪口がブコメのように怪文書めく溢れていた。中には実在するだろう人物も含まれていた。酷いのになると政治関連もあった。本当に幽霊を信じているのは何人いるのだろうか?
増田の祖父がお坊さんをしてると話してたら何故か増田本人もお坊さん扱いされお払いも頼まれ断れなくなった。見よう見まね略式も良いところでお払いの真似事をすると足元に木刀やら大人のオモチャが転がっていた。なにやってるんだコイツら…幽霊が出る前に増田はそのバイトを辞めた。