冗談か嘘だといいんだけど。
その怖い話とは、知人の昔話だ。
彼は小学生の頃、可愛いクラスメイト(以降A子とする)に恋をした。
偶然にもA子の髪の毛を手に入れた彼は、おまじないをすることにした。姉の部屋におまじないの本があったらしい。
A子が自分を好きになりますようにっておまじないをすればよかったのに、彼はこんなおまじないをしたんだそうだ。
多分、恋のライバルを蹴落とす系のおまじないだったんだと思う。
A子が自分以外の男から嫌われたら、自分を好きになってくれるとでも思ったんだろう。
小学5年から高校3年まで、毎日そのおまじないをしたんだって。
で、彼は大学進学のために上京。大学で恋人を作って結婚。子供もふたり出来た。
「A子、30代半ばにもなって、まだ独身なんだって。きっと顔は良くても性格が悪かったんだな。告白しなくてよかった!」
なんと彼は、A子に執拗におまじないをかけたのに、告白どころか話しかけたこともなかったんだ。
おまじないのことを恐る恐るきいたけど、
「おまじないなんか効くわけないだろ。もうA子とは関わりないし、結婚出来ないのは自業自得!」
とケラケラ笑っていた。
A子は今でも、全く記憶にない男に呪われているのかもしれないと思うと、とても怖かった。
呪いはないと思うけどそいつ性格最悪だなw