2019-03-17

母の寿命を決めた

もう父は鬼籍で、兄弟で金を出しあって介護施設に押し込んでた。

頭もボケて、俺の顔もわからなくなってた。ボケる前には繰り返し言われてた。意味のない延命は止めてくれと。苦しまないよう介錯するのが、子の務めだと。

ボケてもあちこち歩き回って迷惑かけたが、施設職員さんは良くしてくれたようだ。たまに顔出すと近況を教えてくれた。時間切れになった。寝たきりになった。

決断を迫られる。施設ホースつけまくって延命するように促してきてた。それはそれで正解だろうとは思うが、本人の意思尊重たかった。でも、兄弟は決めたくなかった。結局俺だ。

どっちにしろ死ぬ。俺の選択で助かったりはしない。早いかいか、苦しいか楽かだ。

俺は早くて楽なのを選んだ。本人の意思でもある。少し前にコロリと死んで、葬式をあげた。

ボケた時点で死んだようなものだ。それでも思うところがある。葬式が終わって、子供が言ったよ。

「悲しいね

子供には言わなかったが、俺はいくらか引き延ばせたんだ。

十年したらひ孫がいたかもしれないし、そしたら形だけでも抱っこできたりしたのか。

当時は延命を嫌がったけど、ボケたらどう思ったのか。もうわからない。延命させたとして、それは死ぬよりマシだったろうか。俺らの負担を思って延命を嫌がったのかもしれない。

教えて欲しかったな。

記事への反応(ブックマークコメント)

アーカイブ ヘルプ
ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん