先日知人から電話がかかってきて同人工房の話題が出てきた。その日知人は同人工房で自分の作品を作っていた。
作るものの種類は多岐にわたる。自分のイラストをプリントしたトートバックだったりマグカップがあったりするそうだ。
同人工房はこれらのものにプリントする様々な機材の貸し出し、白地のトートバックや白地の陶器を販売してくれる。その機材と商品で自分のオリジナルの物を作れるというわけだ。これは素晴らしいと思う。
しかし、先日知人への同人工房の対応があまりにも納得ができないものだったので「これは消費者側が不利すぎる」と感じ胸の中にたまっている靄と憤り増田を吐き出していきたい。
その日同人工房で自分の作品を作っていた友人はイラストを印字しようとするが、
といった問題にぶつかったようだ。これに関しては店員も店側の非を認めている。
これが発覚するまで店員に報告 → 指示通りに印刷をする。を繰り返しその結果店員にもやってもらうことで認めてもらったとのこと。
ここからが問題だ。知人はそういった自分の手作業で発生したミスでは無く、工房のサービスとして提供されているものに欠陥があったと判明し工房側はそれを認めた。
ということで欠陥品の分に関しては料金を払う必要は無しでいいですよね。と確認したそうだ。
これについては私の考えではお店のサービスが期待よりも低いものを提供していた。つまり今回でいうと欠陥があって作品が作れなかった。この事実から少なくとも通常通りの料金は支払う必要がない。と思った
しかし、同人工房側の対応としては2つの提案がありその両方がなぜそうなった。と思わせるものだった。
2. 欠陥が無いもの含めてすべてお店側が回収する
どちらも私の予想の斜め上を行っており消費者側に負担を強いる2択になっている。
後者は一見害が無いように見えるが知人の過ごした時間を無下にしろ。と言う提案になる。
この提案が来るまでに知人が工房に拘束された時間は長かった。というのも工房が本社に確認をしてこの2択が提案される。といった時系列なのだ。
この間知人は何かが決定するまでお店側の対応が決定しないので拘束されており開放が夜遅くになってしまったとのこと。工房の規約上その場で料金を支払う必要があったからだ。
多岐にわたる商品をいくつも作った時間も決して短いものではない。店側の非を証明するのにも時間を使っている。
これはきっと精神的に楽なことでもなかったのだろう。具体的な時間は聞いていないが、工房に知人が拘束された時間は長かったのであろう。そういう様子が伺えられた。
知人はその日の選択は前者を選んだ。そして私に電話がきたというわけだ。自分の時間を無下にするよりは金を払うことを選んだ。知人の声はとても疲弊していた。
調べてみると工房のHPには 「お客様が作業する段階で失敗したものは全てお支払の対象となります。成功品と失敗品とどちらもお支払の対象となる」とは書いてある。が、今回のは作業前の段階の欠陥というのは工房側も認めているのだ。
極めつけが、人が時間をかけて作ったものに対してそれを回収する権利がお店にある。という主張なのだ。意味がわからない。もちろんどこにもそんな言及はない。
販売するまでは販売側にだって権利がある。欠陥があれば回収することもある。その主張は分からなくはない。議論の余地はある。しかし、そうではないのだ。お店は欠陥が無いものまで販売をしないのだ。
工房は営利を目的としている。つまりお金を払ってサービスを買っているのだ。お客様が神様。というつもりは毛頭ない。むしろ知人が店員に対する説明も根気強くしたのにこの提案は筋が通っていないと思う。
この理屈が通る根拠があるのならば教えてほしい。通らないのであれば私にできることを教えてほしい。
法律的な根拠も含めて私の考えが何が間違っているのか知りたい。会社と消費者の関係が全く対等ではない。そこにとても違和感を覚えている。