一緒に暮らしている男が、私のことを好きになってくれなかったので、毎日復讐をしている。
やはり人は好みというものがあり、どれだけ楽しく2人で毎日を過ごしていても気持ちは動かせないのだなと気づく。
同じ職場に同じ時期に入って、ご飯を一緒に食べる機会が増えて、そのうち家に行くことが多くなり、家に行けば帰りが遅くなることも増えて、そのうち一緒に寝るようになり、気付けば2人で住んでいた。
いつのまにか我々は家族になり、誰よりも長く一緒に過ごしていて、誰よりもお互いのことを知っている。
喧嘩もなく、役割分担もできている。もし夫婦だったらこれほど理想的な暮らしはないだろう。
私は毎日の暮らしが楽しく平穏な方がいいのだが、彼はどうしても美人で聡明な妻が欲しいのだという。
転勤で春から居を移すので、最後に、これでもか、というくらい楽しい思いをさせてあげたい、と思い立って、毎日小さな復讐をしている。
2人でとんでもなく美味しいものを食べたり、共通の趣味を何時間も楽しんだり、何でもない日にちょっとしたプレゼントをしたり、彼が困ってフリーズしていたらいち早く対処して笑顔でいる時間をできるだけ増やしたりして、残りの時間をめいいっぱい楽しんでいる。
本当は、恋心を置いていくために、私を選ばなかったことを後悔する一瞬が欲しいがために、やましい気待ちでやっている。
心の汚い私は到底好かれるはずもないか。
どうか幸せに。
うんち
「一緒に暮らしている男」を「血の繋がった兄」に修正して再提出
近親相姦で興奮できる奴は頭がおかしい