まず男性器は体外に出ている分、女性器のようにつねに蒸れる場所にあるわけではない。そのため初期状態から水分が少なく、雑菌の繁殖の面でも比較的もとより清潔な方だ。
そして尿自体に菌があるわけではなく(むしろ健康な尿であれば無菌に近い)、水分によって雑菌が繁殖するのがメインになるわけだが、男性は男性用小便器で用を足したあとだいたいペニスを軽く振るなどして、水分を切る。
そのため尿による水分は(残尿がない限り)1滴未満のものであり、それもパンツに吸収されても1日程度では色シミにならない程度の分量である(男性が女性のパンツの汚さに驚く事が多いのはそのせいだ)。
女性のように尿道口から垂れて性器周辺を汚すということは基本的には起きないのだ。
とはいえ男性の大半は包茎であり、尿が皮とペニスの間にも浸透する事があり、そのため男性器が「小便臭く」なることはある。そうした場合は清潔とは言い難いが、半剥け程度にしておけば比較的臭くなりにくいと思われる。
ちなみに、男性でも洋式便器で座って小用を足す人であれば、その場合はペニスの先端を拭く人もそれなりにいると思われる。
立ってする便器の場合でも、1滴未満のわずかな雫さえ気になる潔癖な人は、手で拭って器用にジッパーをあげ、手を洗って出る場合もあるかもしれない。
「座って小」に関する蛇足であるが、男性でも大柄であったりペニスがそれなりの大きさである/立ちかけていると、先端が便器の前面に触れてしまい不衛生だ。
なので便器に深めに腰掛けて前方の空間に余裕をつくり、放尿時にペニスが上に向かわないように根本の部分を軽く押さえながら小用を足すことになる。
おそらく「座って小」に適応した男性はそういう振る舞いを自然に身につけると思われるが、適応できない、そういう振る舞いを嫌う男性は洋式でも立って行おうとする。
立ってする人の中にも飛び跳ねを気にする人はそれなりにおり、放尿の角度や勢いや当てる場所を工夫したり、中腰や立て膝になって落差を抑えてみたり、いろいろ苦心する人も少なくないはずだ。
そんな感じで男子とてままならぬ部分もあることを申し添えておきたい。