2019-02-20

オンラインエロゲ終了でオフラインプレイヤーを書いたら感動した

「対魔忍アサギ 決戦アリーナ」というオンラインゲーム(エロゲ)が終了する

まあ終了自体は仕方ない。このゲームゲームと言うには余りに大きな設計ミスを抱えすぎており、また、システム的にもかなり古くなっている。

だいぶ前からオンラインゲーム終了時にどうするか、という話はあるけど、あまり進展はない(ソシャゲ、ネトゲ等のサービス終了後のゲームの保存について考える、とか、米国でサービス終了オンラインゲームを著作権法例外とする動き―ESAは反対とか)。一つ根本的な問題として、本当にオンライン重要ゲームオフラインモードに余り意味がないのも大きい。

でも、対象エロゲ特に抜きゲ)なら話は別

何せ、最低限エロシーンだけ再生出来れば需要を満たす。

逆に、ゲームとしてのサービスが終わろうが俺には見たいエロシーンがあるんだよ!

anond:20190209083051 とかでも書かれていたけど、エロの質はいいし、ここにしかないものも多い。しかもそれは(ゲーム上で)自分が苦労して手に入れたものだ。勝手に閉じてほしくない。

……けど、運営コストを考えたらそうも言ってられないのはよく分かる。

というわけで、今こそオフラインプレイヤーの出番だ。

自分入手した分のデータダウンロードして、後は各人がローカルPC再生すればいい。

必要機能は大きく分けて、サーバからデータダウンロードしてくる部分、それからデータカードエロシーン)を閲覧するパートだ。

ちなみにこのゲームは初期に作られただけあって(?)、エロシーンに機能が少なく、BGV はおろか BGM も無い。オーバレイも1枚のみで、基本的に背景(シーン画像含む)と、テキストに 1:1 対応するボイスしかない。

これなら割とできそうな気がしたので保存・再生するソフトウェアを書いてみることにした。

というわけで出来たものこち

https://aakeeper.appspot.com 驚くほどあっさりできてしまった。

でも、今はできた物自体の話はいい。それより作る過程で色々感動したのでその話をしたい。

今や OSS には巨人の肩どころか常にジェット機に乗ってるくらいのツールが揃っている

今回使ったのはざっくり以下のもの

これらのツールに関して、自分殆ど学者だ。

Quasar FrameworkNode.js も Electron も使うのははじめて、他はちょっと触ったことあるけどそんな詳しくない。 ES もあまり好きでなかったので基本的には避けてきた。

にもかかわらず、全体で余暇時間2週間分くらいで出来た。

Quasar Framework は、とにかく物凄くよく出来ていてびっくりした。今回 Electron モードしか使っていないけど、本来はこれで SPA/PWA/モバイル(Cordova) アプリケーションが作れるという凄まじい対応幅のプラットフォームになっている。着手時に 1.0beta の予告だけあるというタイミングの悪さ(数日後に出た)だったので、 0.17 系を使った。しかし、それでも十分すぎるほどよく出来ている。

ES は今でも嫌いな点は多いんだけど、今回 async/await を使って感動した。これは素晴らしい。他の言語にも欲しい。

CoffeeScript趣味だけど、とにかく短く書ける点が素晴らしい。あれは終わったという人もいるが、記述量の少なさは js 系では他の追従を一切許していない。今回みたいな急いでいるケースでは、括弧の世話を焼いたり eslint おばさんと語り合う時間はない。CoffeeScript ならコンパイラが全部上手くやってくれる。

HTML5 ベースGUI は今や chronium の各種アクセラレーションのおかげで、並のポータブル GUI ツールキットよりずっと高速に動作する。

また、Vue.js + pug は非常に記述量が小さくて目的の画面がすぐ作れ、カプセル化がしやすコンポーネント再利用も容易だ。

Babel/Webpack は正にバッドノウハウを煮詰めて固めた感じだが、こいつがバッドな部分を吸収してくれるおかげで開発者正気を保てる。ただし追求しだすとSAN値が減る。

ユーザから見ると、Electron 製のアプリメモリをやたら喰う、少しもっさりしている、配布バイナリが巨大になるという問題は確かにある。

しかし、そうだとしても何より、とてつもなく高速に作れて、各種プラットフォームで割とちゃんと動く。

自分は色々初めてだったので結局2週間分くらい掛かったけど、前提知識が揃っている人なら本当に数日でできたりするんじゃなかろうか。

状況は良くなっている

つい数年前まで、クロスプラットフォームアプリケーション作成というのは本当に本当に大仕事だった。こんなに早く手軽に書ける事は無かったし、ユーザ側でもラインタイムインストール必要とか環境側のハードルも非常に高かった。

自分は今まで知らなかったけど、最早そういう時代は終わっていた。

もちろん過去に数多くのクロスプラットフォームフレームワークが登場しては消えていったのと同じく、Electron もいつかその仲間入りをするだろう。

でも確実に、びっくりするくらい状況は良くなっている。

興味があるけどまだ触ってないという人は、ぜひ試して感動を味わってもらいたい。

Happy Hacking!

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