1冊の本を借りられるのは一度に一人だけということが図書館運営にとって重要なのかもしれない。
もしも図書館の本が完全電子書籍化されたらいつでも誰でも何度でも無限に貸し出せることになってしまって、そうなればお金のない人はみんな紙の本を買うことなんてやめて図書館で電子書籍を借りるようになるだろう。電子書籍の返却期限が2週間だとする(2週間経ったら読めなくなるということ)。でも電子書籍なので2週間経ってもまたすぐに無料で借りることができる。いつでも誰でも何度でも本を借りることができる。これってもう本の値段が実質無料ということなのでは?
本の無料化を食い止めるには電子書籍の貸し出しに制限を設ける必要があるが、そうなるともはや電子書籍である意味があまりない。やり方としては端末に電子書籍をダウンロードするには図書館に行って専用の貸し出し機械を操作しなければならないなど、ネット上で完結しないような仕組みが必要になる。でもそれって電子書籍の意味がない。あるいは貸し出し人数に制限を設けて上限に達した場合はダウンロード不可にするなど。でもそれも電子書籍の意味がなくなる。
有料ではすでにKindle Unlimitedなどがあるけれど、図書館は基本的に無料で利用できるものなので電子書籍の時代にどういう形になっていくのか興味がある。
海外は普通に電子図書館あるよ。 無制限に貸し出しできるのではなく、一度に一人しか借りられない方式になってる。