バイク一台やっと通れるくらいの細い踏切があって、そんな狭さだから自然と一方通行になる。でも踏切を待ってる人は両側にいるから、最初に渡る流れができなかった方は、向こう側からくる人たちを待たなければならない。
そんな踏切で、俺は向こう側からくる人たちを待っていた。いつにも増して人が多く、流れが途切れない。俺の前にいたおっさんがついにキレて、いつまで待たせるんや、こちとらずっと待ってんのやぞ!と向こう側から渡ってきた人たちに文句を言い始めた。ほとんどの人は知らないふりをして目を合わさず去っていったが、一人、真面目そうな高校生の女の子が「黙って待ってられねーのかよ」と吐き捨てた。
おっさんの顔は見ていないが、たぶん面食らったんだろう。ピタリと黙ってしまった。その子はそのまま自転車に乗って去っていった。
やな女子高生だな。おっさんはみんなのためにずっと待ってたんだろ?
おっさんに人権はないんだよ…(おっさん談)
ダウト 田舎に踏切で待つほどの歩行者はいない
田舎といってもイオンがある程度の田舎。主要駅周辺や昔から栄えた場所以外は田んぼや畑がガンガン残ってる。そこは付近に踏み切りがないから、なにげに混み合うことが多いという...
うんち
周囲に人がいなかったら「クソガキが調子に乗るなよ」と女子大生みたいに殺されていた