2019-01-30

嫌いな女の話

嫌いな女がいる。

彼女は私のフォロワーで、そして私も彼女フォロワーである。つまり相互というやつだ。

まりはなんてことない、腐女子界隈によくある「繋がりたいタグ」だった。

「繋がりたいタグ」を知らない層に簡単説明すると、自分推しキャラ推しcpの同士たちを見つけるべく、Twitterで「#〇〇好きさんと繋がりたい」「#〇〇推しの人と繋がりたい」のように定期的に盛り上がるハッシュタグのことだ。このツイートに反応してくれた人たちの中から自分の気になる人を見つけ、ご挨拶に伺う、というのが一般的な流れである。多分。

かくいう私も立派な腐女子なので、たまに「繋がりたいタグ」を流す。

私はC受けだったら何でもいただけるが、当初は特にAC推していた。その当時ACマイナーで、意気揚々pixiv検索をかけ涙したあの日のことは忘れられない。

けれど私は割と立ち直りが早い方なので、「少なければ増やせばいい」をスローガンに、自分自身で小説を書くようになった。ありがたいことに反応も多くいただけて、フォロワーも増え、同士たちで溢れるTLにすることができた。

けれど私が勝手スタートダッシュをかけすぎたせいで、この頃になると私の中のACネタが尽きてきた。尽きてきたっていうか、書きたいものほとんど書いたなって感じ。だから今後は、思いついた時に書けばいいや~と思って結局半年ぐらい何も書かなかった。

そんな時に、ACよりちょっとマイナーBCというcpを知った。BCを知ったというか、BC活動しているとんでもなく私好みの絵師さんを見つけた、といった方がいい。とんでもなく好きな絵師さんがいて、C受けは大好物なので、すぐにBCにはまった。今となっては割とBC寄りだ。だから私はBC小説を書くようになった。そんでBCを書くようになると、案外ACネタもたくさん出てくるようになった。やれば出てくるもんだな、とか思いながら前ほどではないが月に1回ぐらいはACまたはBC小説をあげるようになった。

そんな頃だ。私が繋がりたいタグを流したのは。

最近書いたACBC小説スクショを何枚か載せて流した。ありがたいことにたくさん反応をいただけた。

冒頭の彼女は、そのツイートに反応をしてくれたのだ。

物書きである彼女AC推しだ。

でも過去に数回、BC小説を書いていた。そして私はそのBC小説がめちゃくちゃ好きだった。読んだ後すぐにブクマした。

から、そんな作者から反応を貰えたことが嬉しくて、すぐにご挨拶に伺った。

あなたの書いたBCが大好きです。そんな方から反応を頂けてとても嬉しいです。ぜひ仲よくしてください」

確かそんなことを書いたと思う。彼女はすぐに返事をくれた。

ありがとうございます。私もあなたが書いているACの話が大好きです。よろしくお願いします」

めちゃくちゃ舞い上がった。すぐフォローした。その興奮のまま、彼女小説を全部読んでみた。正直私はACないしBCから全部読む!というタイプではないので、読んだことのないAC小説が何個かあった。そして思ったのは「可愛らしい話を書く人だな」だった。甘々の、それこそ少女漫画みたいな話が多かった。別にそういった話が嫌いな訳じゃない。むしろ大好きだ。推しcpがいちゃいちゃしている話は本当に素晴らしいと思う。ただ、BC小説ではそういう風に見えなかったので、少しだけ驚いた。

でもそれだけだった。その時は。

そういう成り行きで相互になった彼女と私だが、だんだん嫌悪感を感じるようになった。私が。原因は分かっている。

1つは、私と繋がってから程なくして、彼女AC固定になったことだ。

その時はちょっとしかったし、もう彼女の新しいBCは読めなくなるのか、と残念に思った。でも私はC受けが好きだし、彼女小説を書くことを辞めたわけでもないので、そういうこともあるな、と思っていた。そしてAC固定になった彼女は、めちゃくちゃAC小説をあげるようになっま。いやまじでびっくりするぐらいあげてた。少なくとも3000字程度のSSなら3日に1回はあげてた。それを私はすごいなぁと思ってたし、全部とは言わないけど読んでた。それで相変わらず可愛い話だなぁと思っていた。でも正直ちょっと可愛過ぎない?と。

そんな時に決定的なことがあった。これが2つ目の原因だ。

彼女がいつものようにあげたAC小説を、私も普通に読もうとした。したけど、1回手が止まった。

キャプションに「Cを可愛くするように頑張った」と書かれていたからだ。ん?となった。Cは可愛い公式でも愛されキャラの素直なとても良い子だ。でも、Cは男だ。

私はボーイズラブというのは、ボーイとボーイがラブするからいいのだと思っていて、ボーイというのはガールとは基本的な部分が違うと思っている。LGBT的な話は今は置いといて、自分が男であることに疑問を持っていない男は、やっぱり可愛らしいと言っても男っぽさが確実に存在しているはずだ。と、彼女のその1文でここまで考えたが、まぁとりあえず読んでみた。Cが終始、"お” 顔とか、"お" 部屋とか言ってた。

はいアウトーーーーーーーはいはい無理。はいはいはいやったなお前。いや別に、"お" 顔とか、"お" 部屋とか男が言うのがダメかいう話じゃない。そういうキャラクターもいる。全然良い。でもCはそんな話し方しない。少なくとも公式の中では普通に"部屋"とか"顔"って言ってた。先にも言ったが、Cは可愛い。わかる。素直な良い子で、何事にも一生懸命で、童顔だ。でも、Cはそんな話し方はしない。そんなに女子っぽい言い回しとかしない。ていうか公式で割と男らしいって言われてたけど、見た?1部の最後ちゃんと見た??

分かりやす解釈違いだった。

彼女は愛されキャラのCをとても可愛らしい存在で扱っている。それを知った時、もう彼女とは仲良くできないな、と思った。

でも私が彼女を嫌いな理由はそこではない。解釈違いの女なんて死ぬほどいる。そんなことでどうこう言うつもりはない。

私が彼女を嫌いな理由。それは彼女夢小説BLを書くようになってきたからだ。

私が解釈違いで彼女とあまり関わらなくなっても、彼女小説をあげ続けた。可愛いお話ですね、とよく感想をもらっていた。特にCくんが可愛い、と。

それを見て私はただモヤモヤするだけで、別につっこむことはしなかった。たまに彼女小説を読んで、解釈違いで〜〜すとは思っていたけど。けれど一度だけ、彼女と対面で話したことがある。いつかの即売会で、私がお会いできるフォロワーさんいますか?と呟いたときに、彼女の方から反応があったのだ。断る理由が思いつかなかった。だからとりあえず会った。彼女普通女性だった。正直めちゃくちゃ美人って訳でもないが、可愛らしい雰囲気の人だな~という感じの。そして、その印象を裏切らない可愛らしいやわらかな話し方だった。でも粘着質な私はすぐ気付いた。彼女の話し方は、彼女の書くCにそっくりだった。彼女は、元々夢女子だったと呟いていた。Aは正直Cよりも人気のイケメンキャラだ。もしかしたら彼女無意識にAの夢女子になっているのかもしれない、そう思ったら、何となく全部に納得がいった。どんどん女々しく、女の子感が強くなっていくCの意味が分かった気がした。無意識というのは割と厄介だ。意識していないんだから直しようがない。だから彼女無意識BLというジャンルでCに自分を重ねながら書いていて、そうなるともちろん公式のCとの齟齬が生じてくる。

嫌いだな、と思った。なんかもう全部嫌いだわ、とも思った。いや私の勝手憶測だけど。でもそうじゃないと分かんないぐらいCが女々しい。女体化な訳でもないのに、なんかもう言動女の子しかもすっげぇ可愛い感じの。

夢小説みたいなBLを書く彼女のことが一気に嫌いになった瞬間だった。思っただけで何も言わなかったけど。

それ以来、彼女が呟く内容ですら嫌になった。なんだその顔文字うざいな、とか思うようになった。私の心は大分狭い。多分四畳半ぐらいしかない。だったらフォロー外せよ、とかブロ解しろよ、とか思うだろ?私も思う。でも、私は彼女フォローを外すことができない。できない、といかしたくない。過去空リプで私の文句を言ってきた相互フォローの女はすぐに切れたのに、彼女だけはしたくない。

理由は単純だ。私は彼女文章が好きなのだ

夢小説BLは大嫌いだし、それをのうのうと書く彼女のことも大嫌いだけど、彼女言葉選びは好きだ。心理描写とか話し方は死ぬほどムカつくけど、情景描写は好きだ。普段ツイートにはイライラしかしないけど、彼女がたまに呟く140字SSで、あーーーそれすごいどこでそんな言葉思いつくの!?となることもある。そして何より、彼女過去に書いたあのBC小説が大好きなのだ。あのBC小説の中のCはちゃん男の子だし、そんなにすぐ泣かなかったのに、今彼女が書くAC小説のCはめちゃくちゃ女々しいし、すぐに泣く。

あのころのまま、彼女小説を書いてくれたら良かったのに、と思う。そしたら私はここでこんなことを書いていないし、彼女のことを嫌いになることもなかった。もしくは、いっそのこと夢小説作家であれば、とか。そうしたら私は普通夢小説として彼女小説を読めたのに。でも彼女が夢女子だったら、そもそも私は彼女存在すら知らない。だって私はAにもBにもCにも、このジャンルの誰にも夢を見ていない。全員ホモだと思っている。だから知り合うはずがない。でも、それはそれで嫌なのだ。そのくらい、彼女の書いたBC小説に惹きつけられた。私の「繋がりたいタグ」に彼女が反応してくれたあの日の興奮だって本当だ。今でも思い出せるぐらいに嬉しかった。

それが、悔しくてたまらない。私は彼女小説全然楽しめないのに、彼女小説を素直に楽しめる他のフォロワーがいるのが悔しい。彼女が初めて出した本を私は買えないのに、買って、読んで、彼女感想を送っている人がいるのが悔しい。なんだかんだで、彼女文章ファンである自分が悔しい。

でも、私は彼女が嫌いだ。

私はAもCも大好きなのに、彼女がCのことをないがしろにして自分を重ねて、それでもBLだと言い張っているその根性が嫌いだ。公式ではもっと格好いいのに、なよなよとした女の子みたいなCを書く彼女が大嫌いだ。というかそもそも私はボーイとボーイがラブする話が読みたいのに、ボーイと彼女がラブしているところを強制的に見せられてるみたいで本当に嫌だ。やめてほしい。これはただの私の憶測だけど。でもそう思ってしまったらそうにしか見えないし、逆にそうじゃないと意味がわからない。原作読んだ???ってなる。

多分これから先も、私の支部ブックマークから彼女BC小説が消えることはないし、私の方からフォローを外すこともない。BC寄りになったとはいえAC地雷になることも絶対にない。AC小説も書き続ける。そして彼女彼女で、きっともう二度と、私の大好きなあのBC小説のようなものを書いてくれないけど。私はきっと彼女AC小説を読むことも買うこともできないけど。

それでも、たまにTLに流れてくる彼女の綺麗な文章は、やっぱり私を興奮させるものなんだろうな、と思う。

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