雪が降る。
雪はどうして人をこんなにもセンチメンタルにさせるのだろう。
陳腐なメディアが「太陽に向かって走れ!」なんて言うもんだから太陽はやる気の象徴として崇められているのに。
こんなに寒いせいで今朝は、あなたに抱きしめて欲しいと泣いてしまった。
私には一応恋人と呼べる人がいる。
こんなまどろっこしい言い方をしなければならないのも、あなたのせいだ。畜生。
恋人らしいことは一通りした。春にはお花見をしたし、夏にはプールに行ったし、秋には公園の落ち葉にまみれながら笑い合ったり。
ホテルにも何度行ったことか。男女の営みもそれなりにしてきた。
この3年、私はあなたを好きかずっと答えを出せないでいた。
好きかどうか分からなかった。どうしてだろう。嫌いでもないし、好きじゃないわけでもないけど好きとも言えない。
何言ってるんだこの女は。私もそう思う。
私の、父親になって欲しいのだ。
あなたはまっすぐ私を愛してくれている。
父親から愛されなかった経験から、いつの間にか父親の役割をあなたに求めるようになった。
間違っていると分かっている。あなたは私に恋をし、愛しているから。
この文だけ抜粋すればいい話なのにね。
まるで子が親からの愛情を試すように、私もあなたの愛を確かめてしまう。
3年の間に何度も他の人と浮ついた恋をした。あなたはそれを全て許した。
ねじ曲がった私は、父親から貰うはずだった愛を埋めてくれるのはこの人しかいないと思うようになった。
私が求めればあなたは何でも返してくれる。
傲慢な女。物をねだる方がまだ善い。でも愛が欲しい。
あなたと血の繋がりが欲しい。駄目ならいっそのこと養子にしてよ。
愛してるの。
冬は寒い。
その人のことが本当に、好きというか、信頼してるんだね ドキドキさせてくれる人は世の中にたくさんいるけど(芸能人とか)安心させてくれる人は少ないから、出会えてよかったね いい...