2018-12-20

ぼくたちは、恋していく。

ぼくたちは、恋していく。

中学生ぶりに最終兵器彼女を呼読んだ。中学生の時にはまどろっこしいくらい甘い、

ファンタジー恋愛ストーリーとしてしか感じなかったふたり関係性が、

こんな気持ち、本当にあるんだと身近に感じることになるとは思いもしなかった。

見た目とか、自分肯定してくれるからとか、理由はあるようでわからない。

ただ2人ともすでにかなりいい歳なのに、

会うと大学生とか、高校生みたいにめちゃくちゃセックスしている。

セックスしているときは、本当に、世界相手自分しかいないような気持ちになって、

しろ二人しかいなければずっとこの幸福気持ちが続くのに、

なんて幼稚かつホラー思考にもなっている。

もしかしてこんな恋愛、みんな中高のときに済んでいるんだろうか?

だとしたら、なんてうらやましいんだろう。

この感覚を知った上で学生時代を過ごしてみたかった。

きっといろいろな出会いが、違ったものに見えただろう。

わたしらしくない、そんな夢さえ考えている。

甘美な・すばらしい・夢のような・恍惚とした・力がみなぎるような・

そんな風に表現される恋をしてみたかった。

だけれどそんな体験自分にはあまりにも遠くて、

あこがれていたことも、あきらめていたことも気づかなかった。

指がふれるとぴりぴりする。キスをされるとなにも考えれなくなる。

にっこりと笑う顔がいとおしい。散歩にさそうと喜んで来てくれる。

外でごはんをたべてすこし酔って、暗い部屋にもどるとまた体にいっぱいキスをして、

彼の体を自由にしだす私を向こうは怒らない。ただ、きもちいい、と言ってくれる。

ほっぺやおでこにもたくさんのキスをされて、それはわたしがすごく大好きな人にする表現とおなじ、と思う。

ずっとされたかったんだ。自分がひとにするように、わたしもずっとこうやって愛されたかった。

そうか、誰と付合っていても、私はずっと寂しかったのか。

だとしたら学生時代にこんな恋愛をしている人は

多かれ少なかれ生きていく寂しさを感じていて、

それを誰かと一時的にでも分かち合えたと感じたんだろうか?

だとしたらやはりうらやましい話だ。

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