2018-12-04

空き巣に入られたことについて語らせて

事件から幾らか時を経た。

空き巣で起こった体験談、そこから感じたこと、そして空き巣に万が一あった時の参考になればと思い、当エントリーを書くことにした。

状況としては帰宅した際に、ノートPCがなくなっていた。

そこからパスポート・通帳・印鑑などもないことを確認し、警察通報

電話からおおよそ1時間して刑事警察官が来て、聴取指紋確認などが実施された。

被害届を出し、パスポート等の再発行手続きをしているうち1か月ほど経ち、犯人逮捕されたため、押収品に私物がないか確認して欲しいと連絡があった。

そのあと、幾度か警察署に行ったのち、被害品の約8割程度が戻ってきた。

まず、平成29年東京都における空き巣侵入窃盗と呼ばれるらしい)は、

認知件数で5,237件、うち住宅は2,868件数のようだ。

東京都における世帯数は平成27年時点で6,692,089世帯だそうだから

簡易に計算すると空き巣にあう確率は「0.04%」である

ソース

平成29年中の侵入窃盗の傾向(警視庁

http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/higai/akisu/ppiking.html

平成27年国勢調査人口及び世帯数速報(東京都

http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2016/02/60q2q100.htm

「運がなかった」「被害品が戻ってきたならまだよかったじゃない」といえばそれまでなのだが、

被害を未然に防げること、事後対応にはもっと改善余地があるのではないかと考えている。

犯罪手法

犯罪手法はというと、犯人テレビ放送された犯罪ドキュメントを見て、

「これなら自分もできるのでは」と考え、犯行におよんだというのだ。

報道内容の偏りや番組制作環境過去にないほど厳しい昨今だが、

少なくとも模倣可能性がある犯罪報道については制作サイドには特に気をつけて欲しいと感じた。

該当する放送局や番組名については知ることができなかったので、

もしこのエントリー報道関係者の目に触れるようであれば、十分留意されたいと切に願っている。

(更なる被害を防ぐため手法についての記載は控えますが、筆者も実現可能方法です)

逮捕

犯人逮捕職務質問から任意同行のうえ自供ということだった。

ネット上では冗談迷惑意味もないまぜになって言及されることが多いものの、

本当に職務質問犯人検挙できるのかと感心した。

被害

犯人は私の自宅だけでなく他の住居でも犯行を行っていた。

が、逮捕は私への被害犯行から間もなかったため、知らせを聞いた私はほぼ全ての被害品が戻るのだろうと思っていた。

しかしながら押収品を確認の案内は、逮捕から1-2か月程度経過していた。

そしてなんと驚いたことに確認した際の証拠品は、私の被害品は一切なかった

まりにも何もないので、犯人は私の住居に侵入した者とは同一ではないのではと疑ったほどであった。

そこで、「逮捕されたのは私の住居に入ってすぐであれば、押収品はある程度はまだ犯人が持っているのでは」と意見した。

そこから2か月程度経ったのち、再度警察から連絡があった。

被害から日数も経っていたし、被害品の代用品をあらかた揃え終えていたので、

今更、、という気もしないでもなかったのだが、はたしてそこには私の被害品が相当数出てきていたのである

「〇〇さん(私)のお話をうけてもう一度調べなおしたら出てきたんですよ」とのことである

この点については本当に呆れてものも言えないという気持ちになった。

警察犯罪を取り締まるプロであるはずだ。

同様のケースなどいくらでもあるだろうに、私が何も言わなければ再捜索もなく、被害品は全て回収されなかったのだろうか。

そして時期も非常に遅い。

パスポートも通帳も印鑑も全て作り直しており、こちらは保険等に該当しないので、自腹である

(なお、犯人への賠償請求に関しては、本人支払い能力不全を理由請求を控えるよう、私へ促す言葉があった。弁護士費用や手間と見合わないと感じたため、私も訴訟へは踏み出さなかった)

被害品(PC悪用による被害

前述したが被害品には私のPCも含まれていたのだが、これが最もやっかいだった。

というのも、PCからgmailアカウント侵入されてしまパスワード変更をかけられてしまった。

そのため、一切のウェブサービスの界隈についてアカウント情報を変えることになった。

自宅外に持ち出すこともほとんどなかったのでロックなどはしていなかったのだが、このことは大変悔やんだ。

恐ろしかったのは、PCLINEアプリインストールしており、犯行日翌日スマートフォンLINEアプリ上で、

被害にあった私のPCからログインの通知が来た時だった。

LINE機能上、アプリ上で使用するスマートフォン以外の端末のアクセスを一切許可しないメニューがあったので、即時対応し、

知人・友人に迷惑もかかることがなかったのは幸いだったかと思う。

余談だがLINEに対しても、PCログイン時におけるwifi等の通信環境リクエストをしたが、警察への開示も難しいとのことであった。

これが可能なら、犯人が自宅でPCを開いていれば逮捕への手がかりになるのではないかと思う。

話をもう少し続けると、iCloudgmailアカウント作成していたため、現在iCloudサービスを利用できていない。

なぜならiCloudアカウント情報の変更は、既存アカウントに対して認証確認があり、新アカウント情報に移行するからだ。

gmailパスワードが分からず、今こそ最も欲しい「iPhonemacを探す」機能が使えないのは非常に辛い。

Appleサポートに、空き巣の経緯も含めて対応リクエストしたが、サービス設計上対応できないとのことだった。

保険

入居していた住宅では火災保険への加入が必須だったのだが、そこに問い合わせたところ、

空き巣被害における物品の喪失保証内容に入っていた。

空き巣に限らず、盗難被害にあった際には一度加入している保険会社相談してみるのも良いかもしれない。

被害品のなかにPC以外にも高額なものがあったので助かった。

しかしながら、被害届警察に提出する際に申告内容に含めている必要性があったので、その点は留意されたい。


以上が、私が空き巣入られたことにおける簡単顛末と雑感である

ことにPC被害については、屋外でのPCスマートフォンタブレット等の盗難・紛失についても示唆深い内容になっているのではないかと思う。

冒頭に記載した通り、空き巣にあう確率は非常に低いものだが、

情報機器をなくしてしまう機会はままあるだろう。

そういった時も含め、本エントリーが役立つことを期待したい。

また、空き巣金銭的な被害だけでなく、時間精神ともにかなり負担が大きいことも認知していただけると幸いだ。

万が一周囲に被害にあった方がいれば、一助差し伸べて頂きたい。

最後に、本エントリーのサマリーを掲載する。

少しでも多くの人が辛い思いをしないよう、有効活用していただけると幸いである。

空き巣に入られたことについて語らせて(サマリー)》

メディアにおける犯罪事件報道について

犯罪事件を取り上げ、かつ犯罪手法を取り上げる際には、模倣可能性が高くないか十分に留意して報道いただきたい

警察捜査

国民から鬱陶しいという意見が多くあろうが、職務質問有用性を理解できたのでこれからも地道に続けていただきたい

犯罪押収品は全て網羅されているか、十二分に被害者に確認を取りながらすすめていただきたい

PC/スマートフォン/タブレット被害に関しては捜査の簡略化を目標に、通信会社連携して被害品の通信場所特定ができるようにしていただきたい

PC/スマートフォン/タブレットセキュリティ

・必ずパスワード/顔/指紋認証などのロックをかけておく

iPhoneを探す/macを探すを常にオンにしておく

保険

・何かの被害があった時にはひとまず契約している保険会社相談をしてみる

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