程なくして世界は炎に包まれ
人口の99%は死滅した
残された人々は殺し合い
半分になりまた殺し合い
さらに半分になり殺し合った
静かになった事に男は気付いた
自分が最期の一人なんだと
深い悲しみと孤独と後悔が男を襲った
遠くで声がした、気がする
遠くに人影が見えた、気がする
男は走って追いかけた
だが男は知っていた
それが幻聴であることも
それが陽炎であることも
それでも男は死ぬまで走って追いかけた
Permalink | 記事への反応(0) | 08:24
ツイートシェア