これは僕が中学生の頃の話なんだけど、なんか知らないけど母親がいきなり鳥を飼ってきたんだよね。
まぁテレビでも見て飼いたくなったんでしょうね。
種類は思い出せないけど、手のひらサイズで灰色の毛にオレンジの嘴が印象的な鳥だったな。
飼う飼わないはどうでもいいんだけど、高校受験を控えた僕の部屋の勉強机の隣に置くのよ。
四六時中ピーチクパーチク鳴く鳥を。動物園ほどじゃないけどいろいろ臭う鳥を。
文句言ってどかせばいいんだけど、当時は母親に苦情とか言えなかったな。
なんか文句言って機嫌を悪くすれば、家事を全部放り出すし、不機嫌全開で家の空気悪くするし。
しばらく我慢してたけど、高校受験も近づいてプレッシャーが積み重なっていくうちについに我慢できなくなった。
でも我慢できなくなっても何もできることが無いんだよな。鳥を黙らせることなんかできないし、別の場所に移動することもできない。
だから鳥が鳴くたびにスプレータイプの殺虫剤をかけていた。殺虫剤をかけると一時的だけど静かになるんだ。
そんなことを続けて3か月ぐらいかな、衰弱死した。
母親が先に気付いて、僕が学校から帰ってくると鳥かごの前にいて、散々僕をなじった。
なんかえらく泣いてたね。よっぽど鳥のことが大事だったんだろうね。
なんだか僕はその時どういう気持ちでいたのかあんまり覚えてないんだ。
母親になじられて叱られて、母親に申し訳ないと思ったのか、それとも鳥に対して申し訳ないと思ったのか。
あるいは僕の中学受験とかを軽視してただ自分の飼い鳥のことしか考えてない母親が憎かったのか。
ただ、鳥が死んで悲しかったのは確かだった。
それで、まぁ中学生のやることだからお馬鹿なんだけど、自分の口の中に殺虫剤をスプレーしまくってたんだよね。
この件、誰が悪いんだろう。
母ちゃんはな、鳥が死んだことが悲しんじゃないんだよ。 おまえが鳥を死なせたことが悲しいんだ。 命を大切にするとか、優しく生きるとか、そういう願いを込めてお前を育てていたん...
あなたの言葉は嬉しいけど、僕の母親は絶対にそんなことを思ってないですね。 生まれちゃったから死なない程度に育てるしかない、って感じで、愛はないですよ。 でもそう言ってくれ...
窓から逃せばよかったんじゃないの?
それおかんにも散々言われとるやろ、あまりゆうてやるなよ、言われても治らんのだぞ
そうですね。たぶんそれが一番よかったね。 逃がしたことを怒られるのが怖くて、殺虫剤で黙らせるという選択をしてしまった。 当時の僕は頭おかしかったですね。
よそんちの鳥にやってたら通報案件だからな? 人生棒に振らずに済んで良かったね
余所んちの鳥にはたぶんやらないですね。 言われて思ったけど、母親への恨みも乗せて殺虫剤をかけていたのかもしれない。 本当に愚かなことをした。あんなことはやるべきではなかっ...
そうか。生き物関係は法的にも倫理的にも色々アレだからやたらと攻撃しない方がいいぞ
文系?
理系です。