2018-10-23

1年間エアコンを使わなかった話

ぼくが夜間の専門学生だった頃、1年間エアコンを使わなかったことがある。なぜ使わなかったのかというと、借りていたワンルームに元々備え付けられていたエアコンがガス式のものでガス代が高額だったからだ。都市ガスではなくプロパンだったこともあり、多い月は2万円くらい請求された。春はいいのだが夏になると、室内の温度は40度近くなり、サウナ状態になる。汗はダラダラと流れた。とても服なんか着ていられないから、常にパンツ一丁。スーパーで買い物をしたついでに、保冷材をもらってそれを体に押し付けたりしながら暑さに耐えた。眠りから覚めると、軽い脱水症状のような感じになっていた。どうにか夏を超えて秋になった。秋は過ごしやすい。1年中秋だったら、どんなに快適だろうか。そんなことを思いながら、あっという間に秋は終わり冬になった。12月あたりになると室内の温度は7度くらいなった。なるべく寒さを緩和させるために窓の隙間をガムテープで覆ったりもした。それでも寒さに耐えられなくなり、1.5リットルペットボトルにお湯を入れて抱いて寝た。ホームレス気持ちが少しわかった気がした。寒さは痛さに変わり体力を奪う。

ぼくの家には欠陥があった。それは風呂から出るときに湯気が大量に出て火災報知器が鳴ることだ。急いで風呂場の扉を閉めなければならない。何度か火災報知器を鳴らしてしまった。

そんなこともありながら、なんとか1年間エアコンなしで生活することができた。はっきりいってオススメはできない。風邪は月1くらいでひいた。エアコンがなかった時代の人たちはタフだと思う。

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