2018-10-14

よくある話だけど

自分がいるマイナーカプに疲れてきたと思う。

日記というのは以降の自分相手に話すものなんだろう。お前はまだこのカップリングいるか?いてほしいと思うけど、いないだろうとも思うよ。私のことだから




私が先人というわけでもない、ある人が描いた二次創作を読んで感化されたカップリングだ。

拙いながら本も出した。所謂オタクをかれこれ20年程やってきて初めての本だった。

よくあるマイナーカプの書き手のように「一冊でも売れたら嬉しい」なんて殊勝な人間ではないので、ツイッターピクシブでしばらく投稿を続けてからイベントに行った。無名では売れるものも売れないだろう。それがド素人の初本なら尚更である

初めてのイベントで予想以上に売れた。会場で半分ほどが、そして残りの在庫の半分が通販で人の手に渡った。ざっくり75%も売れたなんて信じがたくて、今でも会場で渡された売上金を封筒にいれて保管している。

すごく楽しかったし、このために来ましたとさえ言ってくれた人もいた。驚きすぎて家に帰ってからも頭がまわらなかった。


なんで疲れたんだろう、と考えることはある。今も、これまでにも考えた。

元々人は数えられる程しかいない(と思う。ピクシブ作品も1ページ埋まらない)ジャンルだ。ROMを含めてもせいぜい、と呼べる程度だろう。

話せる仲間が欲しくてどうしてもさびしい時、作品ブックマークから相手SNSを辿りまくった。ツイッターでカプ名サーチだって何度もかけた。

ネットストーカーじみた検索は、マイナーカプと呼ばれるところにいる人はみんなやっているんだろう。私もそんな一人だ。フォロワーフォロワーを全部見たりした。


投稿に反応が欲しいならもっと大手にいけばいい。ユーザー母数が多ければ多いほど反応は増える。話せる相手も、書き手も増える。

私がメインに描いている作品のなかで一番好きなカップリングマイナーなだけで、作品自体は非常に有名でファンも多い。私はつまみ食いもする性質から、メインではないにしろ作品大手カプが好きだ。

から疲れたなら移動すればいいのにと思う。


実際自分はなんでこのカップリングが好きになったのか思い出せない。初めに好きになった作品カップリングは別のキャラクターだった。

いや、思い出せないなんて書いたが、この日記の一番最初に書いたんだった。ある人に感化されたのだ。

素敵な作品だと思った。絵柄や表現はもちろんだが、何より私になかった解釈視点で描かれていたことが新鮮に感じられた。

それなりに昔の話なので、もう記憶の中で美化されてしまたかもしれない。


あの感動がきっかけで描き始めたカップリングだけど、その作者にも作品にも執着しているわけではない。なにせ忘れていたくらいだ。

私の投稿に毎回反応をくれる人たちにも特別の人はいない。

ライバルがいると強くなれるというのは本当らしいなと最近になって思う。

この疲れは張り合いの無さなのだろうか。


人が少ないことはわかっていた。描き始めれば愛着が湧いてもっと好きになることも、そのうち別の作品に移ることもわかっていた。

反応はあれば嬉しいがなくても描くし、自分キャラクター解釈ツイートする。一人で壁打ちをして遊ぶのが気楽でいいからだ。

本を売ったとき在庫を抱えるのが嫌で売り込みをした。もっと言うなら、売れていない自分はさぞ惨めだろうと恐れたからだ。

自分でも「一人遊びならなんで本を出したんだ」と思う。同人誌を出すときはまず正気を失え、なんて言われているけど、あれも本当のことなんだろう。原稿をしている私は正気ではなかった。



日記にすれば多少考えがまとまるかと思ったが、あまり変わっていない気がする。

反応があれば嬉しい。本が売れたときは舞い上がるような心地だった。

今思い出しても嬉しいけど、もちろん喜びは掠れている。私は相変わらず今のカップリングに疲れている。

私が勝手に盛り上がって勝手に頑張って勝手に疲れているのだと思うが、だとしたらどうすればこの疲れが取れるのだろうか。

描くのをやめてゲームをしたり映画を見たり、別ジャンルを漁りまくったりもした。一向に疲れは取れず、増すことも無く、存在感だけはジリジリと不快感を残している。



ここまでだらだらぐるぐると同じことを、やけに深刻ぶって書いている。

本当に何に疲れたのかわからない。焦りや不安ではなく疲れだ。

友人に言われた「自分解釈意外を受け付けなくなって、自分作品しか読めなくなる」結末が、すぐそこまで来ている気がする。

そうなったとき、私は売れ残った本を燃やして別の作品へ移るのだろう。

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