米寿の親父に聞いた。
彼は、日中戦争から太平洋戦争にかけて尋常小学校に通っていた世代。
「修身って何やってたの?」
「行儀みたいなもんやな。ふつうにやってること」
「戦陣訓みたいなのは?」
「高学年になったらちょっとはそういうのもあったけど、だいたいは行儀のことばっかりやったな」
まあ、年寄りの記憶なんでいいかげんなところもあるだろうけど、そういう内容だったらたぶんいまは小学校低学年の生活科と、あとは通常の学級活動でやることだろう。
つまり、「道徳科」は、修身の復活ではない。そういうイメージでいる人は、右でも左でも、だいぶと事情を勘違いしているのかもしれない。
もうちょっと裏をとってくれよ、だれかひまなひと。