いつもいつも、頭の中がいっぱいになったときに、気づくとキーボードに打ち込んでいる言葉がある。
メールを打っている途中、上司から詰められた後、ミーティングの議事録で話が追えなくなった瞬間、決まってこの言葉がキーボードに打ち込まれている。打ち込んでは消し、消してはまた書いて。そして消す。
いったい、これから先に何をしたいのか、これから先に何をしなければいけないのか、これから先に何をしてはいけないのか。
頭の中がいっぱいになって、脳からこぼれ落ちた言葉が神経細胞をかけめぐり、腕を通って手から発散される。そこには何のアイディアも考えもない。自分の深層心理の雄叫びがこの言葉なのだとしたら、あまりにも冷たいじゃないか。
でも、自分の脳が地球外生命体からのシグナルを媒介する電波塔になって、俺の手を勝手に操作して何らかのメッセージを送っているのだとしたら、それはそれでロマンのある話だ。
いいね なんかSFモノのラノベの冒頭みたい
星新一にありそう