東京でエンジニアをしている。主にRailsを書いているが、たまにAndroidのコードも修正する。年収は700万円に届かないくらいと、悪くないがめちゃくちゃ高いわけではない額をもらっている。
どこにでもいる、とまでは言わないが、さほど珍しくないレベルのエンジニアだと思っている。
ある日、シリコンバレーにある会社から、人を募集しているんだが興味はないかというメールが来た。 シリコンバレーの仕事がどういうものか興味があったので話を聞くことにした。
英語は苦手ではないが得意でもない。具体的には
という感じ。
流暢に英語が喋れるわけでもない上に、アメリカの就労ビザなどもないので、断られるだろうなと考えていた。
30分くらいSkypeで話をした。拙い英語でしどろもどろになりながら、今やっていることを説明したり、仕事の内容を内容を聞いた。発音が悪くて伝わらない単語はチャットを使った。
いい経験をだったな、ちゃんと英語の勉強した方が、と思っていたら、本社面接に来てくれというメールがきた。
あんな内容でいいのか?と混乱しつつ、観光をしたいので行くことにした。宿泊費と渡航費は全部出してくれるらしい。
流石に英語の勉強を始めた。具体的にはNetflixで海外ドラマを英語音声と英語字幕で見始めた。途中でアニメを見るのが楽しくなってそちらばかり見ていた。賭ケグルイいいよね。
そして渡米した。
日程に余裕があったので、AppleやGoogleのキャンパスを見学した。お土産も買った。満足した、思い残すことはない、と思って面接に向かった。
面接中になんどか言葉につまり、その度に「大丈夫だから落ち着いて」と声をかけられた。コーディング面接もあったが、英語で説明しながら問題を解くのは想像以上に以上に難しく、時間切れになった。
若干凹んだものの、飛行機のマイルも溜まったし、いい経験になったと思いながら日本に帰った。
日本に戻ってしばらくすると「年収の希望額はありますか?」というメールが来た。
マジか、シリコンバレーの生活コストが全然わからん、と思いながら「シリコンバレー 給与 平均」などで調べて返信した。物価が倍と聞いたので、今の倍の1400万円くらい欲しいと書いた。
結果「東京勤務のうちは年収1000万円、アメリカ勤務になった後は2000万円。それとは別に入社ボーナスなどを出す」というオファーレターが届いた。事前に聞いた意味あるの???と思いつつ額にビビる。あまりにビビったので桁を3回くらい数え直した。1ドルが何円だったかも5回くらい確認した。
そんなこんなで来月からリモートワーク、ビザが取れたら移住ということになる。
海外勤務には憧れがあった。いつか機会があったらしたいなとぼんやりと考えていたこともある。
しかし、それが急に実現するとは思っていなかった。
惰性と運と成り行きでこんなことになってしまったが、いい機会なので頑張っていきたい。
頑張れ 応援してるぞ
再来月に再度状況報告よろ。