真面目に答えず、出来る限り嘘と虚構を織り交ぜて答えていきたい。
私は自分の書いたものが怪文書だと思ったことは一度もないが、君がそう思うことは尊重しよう。
興味本位でマネをするためにかける労力と、それで得られる快感は割に合わないからだ。
ここ匿名ダイアリーには様々な常連の書き手がいるが、彼らの真似をすることは難しくはないだろう。
当然、私のFAQだって例外ではなく、やろうと思えば誰でも出来る。
そして、それを継続して、相応の精度で出来る根性があるかとなったとき「何でそんなことしないといけないんだ」という答えに誰もがたどり着くだろう。
今回、学ぶべき教訓は「誰でも出来ることは、誰もがやりたいことではない」といったところだ。
出来たところで何の還元もないなら尚更な。
魚が食べられない者でも、何回かは食べるときだってあるし、食べたいかもと思うこともあるだろう。
だが、そのために綺麗な魚の食べ方を学んだところで大した意味がない。
魚を食べずに生きていけるよう努められるなら、そっちのほうが遥かに良いだろう。
短期的な興味本位は身を滅ぼすことになるというのに、それでも知りたいのか。
まあ、勿体つけるようなノウハウは何一つないので答えよう。
私が意識しているポイントは「個々の点に関しては一定の理があるが、繋がりは抽象的であること」かな。
例えば私がクリエーターだとしよう。
そして薄給だ。
そのことに不満を抱いている私は、ある日「私たちクリエーターに金が降りてこない」という告発記事を書くことにする。
その証拠として、スタッフ、スタジオやスポンサー企業などの問題点を散りばめていくんだ。
なぜなら、それを書いた私は“金の流れは分からないが、流れが止まっているのだけは分かっている状態”だからだ。
にも関わらず、自分が問題だと思っているものを挙げまくって、無理やり繋げ合わせる。
当然、傍から見れば「なんか問題提訴したいのは分かるけど、とっ散らかってて漠然としすぎている」という印象を抱かれるわけだ。
だが、そういう抽象的かつ不当な内容の文章でも一定の効力はある。