2018-07-07

今更タラレバ娘を読んだ

東京タラレバ娘を読んだ。

今まで呼んでこなかった理由としては、なんだかんだで作者の結婚マウントが腹立たしい、というレビューを信じていたからだった。

今年で30歳。いい加減仕事ばかりの生活自分には何かそういったフィクションでもいいから考えを刺激するものを取り入れていこうと思い立ち読んでみた。

感想としては「身の周りでよく聞く聞く話だ」「自分はこれ以下の残念な人間だ」というところだった。

タラレバを語る友人も、皆仕事の都合が合わず滅多に会うこともなく、

あの時こうしていればという男性との付き合いがあるわけでもなかった。

仕事がしたい、仕事が好き、自分の夢があった、というところで猛進で22から働き気が付けば8年目。

気が付けば、仕事にばかり時間を使っている可愛げのない女になっていた。

仕事で褒められる、頼られる、といった点で満たされた8年を過ごしていたと思っていたが

ふと振り返るとそれは逃げだったのではないか、とタラレバを読んで虚無を抱いた。

独身、30歳、そこそこの収入。使えるもの貯金。まさに自分である

では何ができようか。

付き合う、といった点で浮かぶのが仕事時間が合わないのである

読者投稿コーナーにあったが「女は相手を好きになると何が何でも時間を作るもの」と書いてあった。

本当にそういう生き物ならば、きっと私は女のではないのだろう。

出会いや誘いがなかったわけではない。

そういったタイミングで昇進の話、繁忙期のタイミングが運がいいのか悪いのかよく重なることがある。

調整をしようにも、正直無理な勤務状況なことが多かった。

仕事のせいにして自分管理不足に目をつぶっていたのか、コミュニケーション能力を棚に上げていたのか。

家と職場を往復し、帰宅すれば人間基本的生活を送る体力するら残っていないような生活をしていた。

朝起きて急いでシャワーを浴び、昼ご飯職場の休憩時間でまともにとれたが

残りの食事はすべて移動時間にするような状況だった。

相手に気を使える、絶対に会う時間を作れるような状態ではなかった。

そのうち時間がたち、予定を無理やり作る決意をした時もあった。

会った日は満たされたが帰宅して待っていたのは、終わっていない翌日の仕事の準備。やりきれなかった部屋の掃除。干したままの洗濯もの

これを片付ければ一日が終わってしまう。

体と精神を1人だけで過ごして何も考えないでいい時間が失われたという喪失感があった。

きっと女以下で、タラレバ以下で、ああすればよかった、こうすればよかった。以前の問題自分

転職はしようと思わない。好きなことを仕事にできているからだ。

この業界若い者にすぐ仕事を奪われてしまう。

虚無を感じたとしても、自分が今なにがやりたいのかを忘れないように

これからも私はタラレバ娘の中で言われている「仕事への逃げ」を続ける。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん