2018-06-17

警察勾留され、取り調べを受けた結果、亜紀がこれまでの経緯をすべて話し、柴田家の秘密警察に全て把握されてしまます。りんの誘拐、死んだ初江の年金不正受給死体遺棄など主な罪状は、信代が一身に引き受け、亜紀と治は解放されました。映画では描写がありませんが、亜紀は恐らく実家へ戻ったのでしょう。治は、一人暮らしを始めていました。

対象的な結末を迎えたのは、二人の子供たちです。

祥太児童保護施設に入居し、小学校に通い始めました。友達も出来て、学校正規教育を受けた結果、普通の子供らしい生活を手に入れていました。対照的に、りんの生活悲惨でした。母親から虐待育児放棄が復活し、団地の廊下で一人寂しく遊ぶ毎日でした。エンディングでは保育園幼稚園には通えず、未だに10までしか数えられない様子が映し出され、寂しげに団地の廊下から外をじっと見つめるシーンで終わりました。

初江の死後、「万引き家族」は解体され、一人ずつその後が丁寧にフォローされましたが、「家族」の元へ帰れたことで、本来幸せ生活を取り戻せるはずだったりんが、一番悲惨な状況へと落ちていったのです。そんな彼女の後日譚を敢えてラストに持ってきて、寂しげなりんの表情でラストを締めたところに、是枝監督の並々ならぬ問題意識の強さが感じられました。ただのヒューマンドラマで感動して終わり、ではなくて、鑑賞者一人ひとりの潜在意識下に「あなたならこの問題、どう考える?」と重い課題を突きつけた、そんなラストシーンでした。

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