2018-04-20

NHK朝ドラ日本人芸術的感性を鈍くさせている

両親はかならずNHKの朝のドラマを見る。つまらなかったら見ないという選択肢はなく、かならず見る。最近作品ではだいたい150話くらいあるらしい。1回15分。1作品を全話見るのに37時間以上かかるわけだ。そうやってNHK朝ドラ人生時間を何百時間も費やすことになる。

NHKは朝から品質ドラマを垂れ流して、日本人に「ドラマとはこういうもの」という認識を与えている。当然このことは小説映画にも波及する。日本ドラマ小説映画が見渡す限りゴミばかりであるのは、所詮日本人は高度な表現を味わう能力を持たないだろうという認識のもとで制作されているということもあるだろうし、あるいは制作自身がいまや何の知識教養もない、訓練されていないど素人であるという事情もあるのかもしれない。

日本人NHK朝ドラがすべての基準になっているから、漫画的な過剰演出普通のことだと思っている。物語バカにでもわかるように丁寧に説明され、想像余地を残さない。記号表現による過剰演出によって視聴者は笑うべきところで笑い、感動するべきところで感動するように誘導される。制作側の意図通りに視聴者は反応する。まるで奴隷だ。なぜ制作側の意図通りに反応してやる必要があるのだろう。幼稚な表現で人を煽り立てる作品はとても不快である。こういった作品人間を描くことも、社会を描くことも、世界を描くことも、すべてを放棄している。刺激に対して反応する虫のような視聴者にただひたすらに快楽を注入しようという意図を持って作られたドラッグのようなものだ。

からうんざりさせないでほしい。もっと猫を。

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