親子ほど年の離れた2人の女性が日傘をさして立っていた。若い方は中学生くらいの少女であった。
僕は買い物を終えて重くなった自転車を必死で漕ぎながら、傍らの少女に目をやった。
「こんにちは」と少女は声を上げた。
目が合った。
そう言い終わるか、終わらないかというときに目の隅に置かれた看板が目に入った。
その看板には聖書がなんちゃらと書いてあった。
挨拶を返するまもなく僕の自転車は少女を通り過ぎていった。
いったいあの少女はこれからどうなるのかと思いながら帰宅の道を急いだ。
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