どうしても今日中に欲しい文庫本があり、片っ端から在庫検索すると近隣では唯一蔦屋書店にだけ在庫があった。
蔦屋書店に好ましい印象がなかったので、気は進まないものの在庫があるならと買いに行った。
蔦屋書店が図書コードではなく、独自の分類を採用していることは知っていたので、店内を歩き回りなんとなくこの辺だろうとアメリカ文学のコーナーを探すも、見つからない。
仕方ないので検索機で書籍名を入れると、「アート」なるコーナーにあるらしい。
アートコーナーは、インバウンド需要を意識しているのか、日本の伝統文化や現代のカルチャーに関する本がやけに高い棚めいっぱい使って陳列されている。
お目当ての本はゴリゴリのアメリカ文学なのででかい棚のどこにあるのか見当もつかない。
数分後、手ぶらで戻ってきた店員はやけに嬉しそうに、「すごいところにあるので取れないんですよ」と一言。
よく分からないので詳しく理由を聞こうとするが、その本を取り出すことができないので売れないという以上の理由が出てこない。
本でオブジェでも組んでるのか、高い棚の一番上の位置にあるのだろうか。
おしゃれに本を陳列するのもほどほどにしてほしい、書店を名乗る以上、在庫ありの本は売ってくれよと思った。