2018-03-28

友達示談屋されたことを話す

もう十年以上前の話。

私は友人の運転する車の助手席に座っていた。すると後ろから追突された。

まれて初めての交通事故だった。こちらが完全に停止している状態だったので、責任10:0。

そして不運にも私はむち打ちになってしまった。

当時の私は免許を持っておらず、車に関する知識ほとんど持っていなかった。

もちろん保険についてもだ。保険会社に指示されるまま病院へ行き、よく分からないまま診断を受けた。

結果について保険会社と友人に報告を済ませたところ、

友人が「物損ではなく人身事故として扱い、相手から慰謝料請求する」といった。

弁護士を雇うから貰える額も増える」「だから少し分け前が欲しい」ともいった。

今はこれが示談屋だと分かるのだが、当時の私は「そういうものか」と思って友人に任せた。

そしてやはり、間違いだったのだ。

最終的に、友人が私に報酬として請求したのは慰謝料の半額だ。

週一で通院して得られる慰謝料よりもかなり低い金額だった。

当然、そんなのは横暴だといったが、友人は「物損として扱うこともできた。慰謝料が貰えるのは自分のおかげだ」と返した。

その瞬間に友人は元友人へと変わった。

彼女は怪我した私に対して、一度も怪我の容態を聞くことはなかった。

ああ。この人にとって私はただの金づるだったのだと、私は冷めきった気持ちになった。

以来、私は他人運転する車に乗ることを避けている。

運転免許も取ったし車も買ったが、あの日の苦い感情をいつも思い出してあまり運転する気にもなれない。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん