お元気でしょうか、先生。
友達はいたけどわたしのことをよく思わない子もクラスには一定数いた気がする。
とにかく人とうまくやれなかった。
たぶん嫌われてはいなかったと思うけど
神経質だし気にしすぎなくせに我儘だったり、自分のそういうとことうまく付き合っていけなくてつらかった。今もだけど。
そんな感じだったので親にカウンセリングに通わされていた。
市のセンターのやつとかスクールカウンセラーとかいろいろ。
その頃から市の大きめの病院の神経科、という名の精神科のカウンセリングにお世話になり始めた。
どんな話をしてたかは覚えてない。
月1回1時間弱、話すだけ。ただそれだけの時間が高校2年生まで続いた。
先生は割と自分の体験談も交えて話してくれるタイプのカウンセラーで、合う合わないはあると思うがわたしはそれで逆に安心した。
優しく聞いてくれるけど、だめなことはちゃんとだめって言ってくれる人で、高校に入ってバイトをし始めたわたしの通帳を親が管理していると知ったときに、それはよくないって止めてくれたのは覚えてる。
わたしは戸惑った。月1だけどここ以外にほんとのわたしを知ってくれている場所なんてなかった。
最終回。
今まで親にはずっと
いつもいい顔ばかりして
みんなわたしが爆発してもどうしてって顔をして
でも、先生はそれでも良いって言ってくれた
あれがあったからここまで生きてこれたと思う。
もちろんそれはわかっている、信用ならないと思っていた、けど
きっとそれだけじゃなかった。って信じたい。
今でも思い出すたびあったかい涙が出る。
うれしかった。とても。
心の奥の大切なものを入れている引き出しに、ちゃんとしまってある。お守りみたいに。
わたしもそんな人になりたくて、今進路を決めている
カウンセラーではないが
すべての人がそれぞれの輝ける道を歩けるように
理想かもしれないけど。