私は、自信を持って「いる」と言える。
その人は、私が高校生の頃に知り合った人で10年以上の付き合いになる。
はじめてあった時こそ何も感じなかったけど、知っていくたびに「こんな大人になりたい」と思ったものだ。
その人は、自然に人を褒める。
私が上手くできなかったことを責めない。失敗したり納得いかない出来だった時、「また次頑張ればいい」、「焦らないでゆっくりやればいい」と言ってくれた。
私がちょっとしたことを手伝ったら、「増田ちゃんがいたから助かった」と、にこやかに御礼を言われた。
この人は、なぜこんなに自然に褒めたり励ましたり御礼が言えたりするのだろう。私は、生きてきてこんなに自然体な善の人間を見たのは初めてだった。
私は、その人にフォローされる度に頑張れた。頑張りすぎて「無理するな」と言われたことも何度もあったけど、とにかく我武者羅に頑張った。
その結果、上手くいっているかはわからないけど人並みの生活を送れている。
そして、今もその人のことを一番に尊敬している。
そのせいで、自己嫌悪や劣等感があってネガティブになることも多い。
だけど、そんな時にあの人ならどうするだろう、あの人ならなんて言うだろうと考えると自然と元気になってくる。
私がこれだけ尊敬していることは本人には伝えていない。伝えても謙遜して、軽く流されてしまうから。
でも、いつか言えたら嬉しい。
あの人のようにはなれなくても、誰かの力になりたい。
じゃあ今から言いに行けよ。 モタモタすんな。さっさと行け!