むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。
ある日、おじいさんは山へ芝刈りに行きました。芝を刈っているついでにその辺に生えていた竹を割ってみると中から女の子が出てきました。
折りしも、おばあさんが川で洗濯をしていると中に男の子が入っていると思われる大きな桃が川上から「どんぶらこ、どんぶらこ」と明瞭な音を立てて流れてきました。
おじいさんとおばあさんは、竹から生まれた女の子には「かぐや姫」と、桃から生まれた男の子には「桃太郎」名付けて大切に育てました。
二人はすくすくと育ち、同時に愛情を育みました。そんなある日のこと。
桃太郎「かぐちゃん、何か様子がおかしいよ。これから僕たちの結婚式だってのに」
桃太郎「え?」
桃太郎「え?」
かぐや姫「もうすぐお迎えがくるわ」
桃太郎「え?」
桃太郎は衝撃のあまり「え?」としか言えない病気にかかってしまいました。
「おい、待たせたな、かぐや」
結婚式場の扉を破って現れたのは鬼でした。
「ああ、お迎えがきてしまいました。さようなら、桃太郎」鬼と共に去ろうとするかぐや姫。
そこに、おじいさんとおばあさんがきびだんごで買収した犬・猿・雉がやってきて鬼をこてんぱんに叩きのめしました。
泣きわめくかぐや姫。「なんということでしょう。私にはもうあなたしかいません、桃太郎さん。私を幸せにしてください」
桃太郎「え?」