90年代後期2億4000万人だったアメリカの人口は今は3億2000万人に増加している
しかし最盛期1兆5000億円だったアメリカの音楽市場は一時期6000億円まで下がってしまった
それが2010年ごろから普及し始めたサブスクリプションで市場は8000億円くらいまで戻していると持ちあげられている
それで違法音楽に打ち勝ちましたというストーリーで話をしたがる評論を多く見かけるようになった
でも人口の増加(1.3倍)と物価の上昇(1.51倍)から本来であれば3兆円近くになっていたであろう市場が8000億円まで戻っただけの話だ
それを違法行為に打ち勝ちましたというのは、大げさすぎる勝利宣言だと思う
同様に日本の音楽産業は全盛期の90年代に6500億円がピークだがいまじゃ3000億円だ
人口はアメリカと違い下がり続け、デフレなのにアメリカより下落が緩やかだ
日本もアメリカみたいにサブスクリプションをやろうという意見が多いが
やったとしても、おそらくアメリカほどの戻りはないだろうと思う
アメリカですら微増なのに、日本でサブスクリプションをやって、はたして違法視聴に打ち勝ちました的ストーリーは描けるのだろうか
2015年の世界の音楽市場規模は1兆6000億円だったらしい
CDではなくネットで欲しい曲だけ落とすのが当たり前になったら違法音楽関係なく市場が縮小するの当たり前じゃないのと思う 1500円のシングル買わずに表題曲だけ200円で落とすようにな...