数日前、母親に2月末いっぱいで期限が切れる(つまり今日まで)のヤマダ電機500円割引券を貰った。
インターネット大好き人間の俺からしてみれば、他の評判いい業者にヤマダより安い値段で頼めんじゃねーのとは思ったが、ネットに疎い母親にとっては近所であることと困ったらちょくで相談できるという点ではヤマダ電機を選択するのも仕方ないか(店舗に行ったところでトラブル対応がしっかりしているかどうかはわかんないけど)と思った。
で、そのときにもらった割引券、これが曲者だった。どうやら500円の割引券が数枚の束になっており、それぞれ使用できる月が異なっているらしい。加えてこういった割引券の常らしく500円以上買い物しないと使えなかったり、一部対象外の品があったりする。
聞けば母は貰ったはいいものの特に買い物する用事が無く腐らせたままになっていたとのことだった。
俺も基本的に電気屋においてあるようなものはネットで買ってしまう人種なので、特に欲しいものもなかったのだが、500円というのは絶妙な額で、俺のようにケチな人間には使わないともったいなく感じるには十分な金額だ。
そんなわけで、一昨日ヤマダ電機に行ってきた。案の定、電池みたいな消耗品も、家電も何も特に必要なものがなかったので困ったが、流石はヤマダ電機、半端じゃなかった。
最近のヤマダ電機は、店舗によっては食料品関係も結構充実している。また、俺が寄ったところは化粧品や文具もでかいスーパーほどには揃っていた。俺はその中から買うのを忘れていたシェービングフォームなどの化粧品を手に取る。値段はやる気のないドラッグストアよりは安いかといった程度か。
その他取り留めのない化粧品類を買い、会計は1500円弱。よーしこれで条件は満たしたたぞと券を出したら店員より無慈悲な一言。「すみませんこの券は一点が500円以上の商品でないと使えないんです」
は?合計金額じゃなくて500円以上のもの買わなきゃいけないの?頭が真っ白になった俺に店員のおばさんがこれもう期限切れますけど大丈夫ですか?と無慈悲な追い打ちをかけてくる。うるせえ俺は想定外の自体に弱いんだよと思いながらも「まあ…日がないですからね」と謎の返事。今更やっぱ500円以上のモン探してきやすとも言えず、割引できなかったことなんて全然気にしてないぜっていう涼やかな顔で退店したが、それは誰が見てもまぎれもなく俺の敗北だった。
だがまだ試合終了の笛は鳴っていない。俺はこれから再びヤマダ電機に向かうのだ。買うものも決まっていないし閉店時間は九時。絶望的な状況だが500円のため、俺は再び死地へと赴くのだが一体何を買えばいいのでしょうか。