2018-02-28

電書化が新刊の売れ行きを鈍くしている説

電子書籍漫画の売上が、紙媒体漫画の売上を超えたらしい。が、内訳を見ると、電子書籍の売上は旧作の売上が多くを占め、新刊自体はより売れなくなっているようだ。

https://twitter.com/gouranga_/status/966266785640079361

かくいう私は、週刊の漫画雑誌も、新作も旧作も割りと買っている方だと認識している(月に数万円)。

で、感じていることなのだけれど、電子書籍になったことで、購入のしきいは下がったのだが、圧倒的に読み返しの頻度が下がり、横展開の確率が減った。

読み返しの話だと、紙の雑誌単行本を買っていた頃は、次の号や巻が出るまで複数回必ず読み返していた。特に単行本は、発売時に買ってそのときしか読まなくなった。昔は何度も繰り返し読むことで、好きなシーンやセリフを覚えたものだが、最近はそれがまったくと言っていいほど無い。その結果、次の最新刊が出た時に、話の続きがわからなくなり、かといって前の巻を探して読むのも面倒なので、ふわっとた気持ちのまま読み進め、「なんかつまんなくなったなー」という感想に繋がり、離脱してしまった漫画がいくつかある。

横展開がなくなった例を挙げると、漫画雑誌を買ってきてリビングに置いておいたら、妻や子ども知らないうちに手を出して読んでいたが、電子書籍化によりそれがまったくなくなった。自分自身子供の頃、おじさんが買っていたジャンプマガジンサンデーを回してもらって、洗脳されたものだが、今の子供達はそれがない。そもそも家でマンガ雑誌に触れる機会が圧倒的に減っている気がする。単行本の貸し借りもできないし、紐でくくられて捨てられているマンガ雑誌を拾ってきて、みたいな経験最近の子供達はなくなったのではないだろうか。

マンガ雑誌は、マンガビジネス構造上、単行本の見本市になるべきで、雑誌で読んで内容を知っているからこそ、安心して買えるものなのだと思う。見本市としての機能をどこに持つのか。マンガ各社は、それをアプリWebサービスの連載に移行しようとしているように見える。が、結局それも横の展開、特に若い世代子供に対してのアプローチが弱いように思う。小学生の子どもがいる家庭には無料で紙の雑誌を送りつけるくらいのことをしないと、未来が切り開けないんじゃないだろうか。

  • お前が年食っただけだよボケ。

  • その漫画が子供に良いものって前提は何が担保してるのさ。漫画不況万歳派には願ったりな展開よ。

記事への反応(ブックマークコメント)

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