2018-02-19

差別案件として捉えるのはやめませんか?

女性専用車両男性数人が乗り込みトラブル通勤ラッシュ時の千代田線12分遅れる http://www.huffingtonpost.jp/2018/02/15/woc-chiyoda_a_23363098/

女性専用車男性3人居座り メトロ千代田線遅れる:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASL2J64NML2JUTIL073.html

通勤ラッシュ時に東京メトロ千代田線女性専用車反対派の男性らが女性専用車両に乗り込みトラブルになり遅延 - Togetter https://togetter.com/li/1200067

差別意識やらと話を大きくしている人が多いけど、そんなたいそうな話ではない。

・遅延は誰の責任

遅延こそが場に居合わせた(だけでなく同路線を利用している多数の利用者)多数にとって重大事

事業者自称のなんとか専用車に、なんとか以外の人が乗ろうが乗るまいが、遅延していなければ何も問題にはならない。(当然報道もされない)

男性迷惑行為を行ったか

→行っていない。ただし場に居合わせ大衆にとって迷惑カンジの行為を行ったとは言える。これを空気が読めないと見るか、謂われのない同調圧力に抗したと見るかはまた別。違法行為も当然行っていない。

通報した女性迷惑行為を行ったか

→行っていない。ただし一面で無知通報行為ではある。なぜなら男性が乗っても違法行為でも迷惑行為でもない。(が、それを理解していないからこそ通報したのだろうと推測される)

 一方でなんであろうと駅員に通報するのも迷惑行為ではない。ただししつこく駅員に男性の降車を要求していたならば女性迷惑行為を行ったとも見なせる。

・駅員及び鉄道事業者対応は適切か?

→表面的には適切、よくよく読めば不適切。駅員が降車をお願いするのは構わない。しか男性が降車を拒否したらそれまで。駅員に男性強制降車させる権限はない。15分も遅延させた責任は駅員及び鉄道事業者

 また、なんとか専用車とはどんな制約の元、どんな理由で、どうしてこのような手段実施しているかの案内・啓蒙・告知がないという別問題もある。痴漢がある、男性加害者女性被害者が多い、鉄道事業者としての制約、コスト、乗り分け強制すれば差別、これらを丁寧に説明した上でお願いしていれば、一部に見られる反発も抑制できたのに有耶無耶にしてきた。(そもそも痴漢被害女性専用車導入で減った客観的エビデンスもない)

 とどのつまりこの事態を招いたのは過去施策を含めた鉄道事業者自業自得でもある。なお、報道するならばここが主眼にならなければ報道する意味がない。(そもそも今回案件たかが15分遅延でそれそのもの報道価値がない)

報道は適切か?

不適切。これが今回の最大の問題点たかが15分の遅延は報道に値しない。ましてや速報性も要求されない。それなのに敢えて報道している。報道するならばきちんと背景含めて報道しなければ断絶しか生まない。個人的にこの手の報道紛いを「見た目奇麗な炎上記事」としか感じない。

・ハフポ

メトロ大本営発表以上の内容がない。男性側、もしくは男性側と同じ立ち位置の側の意見がない。第三者法曹公共交通差別など専門家)の意見もない。タイトルや本文含めて、男性側に非があるような印象にまみれている。男性行為違法性がないことの明記が評価できるが、これとてメトロの言。(渡辺一樹

朝日

居座る、という表現が端的。男性行為違法ではないことに触れてもいない点でハフポよりも酷い。これは報道ではない。朝日新聞社千葉雄高のtweetしかない。(千葉雄高)

SNSはてな含)

 報道がまず非難されるべき事柄を、話を大きくして主張し合う人が多い。

 たかが15分遅延の報道に疑問を感じていない人が多数、また多くの追従者を得ているのがとても残念でまた驚く。

 これを機になんとか専用車などに関心を持つのはとてもよいことだけど、このたかが15分の遅延を題として語るのは悪手。関心を持ったなら図書館か、報道で汚れる以前までの範囲で再検索して出直してもらいたい。

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