引っ越す知合いから押し付けられて仕方なく、ベランダに大き目のケージを置いて、ウサギを一匹飼っている。
家に来た当初は1年未満の比較的小さな体で、なかなかかわいかった。
しかし成長して骨っぽい体格になったいまは、あまりかわいいとはいえない。
餌や掃除のためにケージへ手を突っ込むと、毎回のように噛まれる。(そう痛くはないのだが)
仕事へ行く日中はカゴの中に押し込め、帰宅後の夜はベランダへ出してやる。
かわいいと思える時もあるが、しばしば超ムカつかされる。
ウサギはネズミに似て器用なので、前歯と鼻先でいろんな事を器用にこなす。
ある日、事情で数日ほどケージへ入れっぱなしにしたところ、餌を入れたトレイをひっくり返しやがった。
こちらも超ムカついた。
ある休みの日、うさぎをケージから出したのを忘れて、ベランダで洗濯物を干していたら、いつの間にかウサギが部屋の中へ入った事があった。
その時には気づかなかったが、Wifiルータが繋がらないので調べたら、電源アダプタから先のケーブルが3箇所もスパッと切れてた。
これはけっこうムカついた。
しかし、ウサギがケーブルを切ってから既に半日くらい経っているので、時差の関係で罰をあたえる事ができない。
その日は我慢する事にした。
別の日、ケージのドアを明けて餌を入れようとしたら、スルッとウサギがベランダへ出てしまった。
出す時ではないので、ベランダのあちこちへ逃げ回るウサギを追いかけ回した。
何回か背中を捕まえるのに失敗した後、ウサギの方も逃げ方がハンパなく必死になってきた。
最後は洗濯機の奥(デッドエンド)逃げ込んだところで背中を捕まえて持ち上げた。
そしたら、生まれて初めて、「ギャーッ!」って声を2回叫んで、超臭いオナラを漏らした。
そのまま、ケージの中へ放り込んで、あちこち逃げ回った罰に、ケージの中のウサギの鼻っ柱へパーンと、指を弾く。
そしたら、ウサギの興奮が止まらないのか、後ろ足で「ダーン、ダーン」とケージの床を踏み鳴らしはじめた。
これはネット記事のうろ覚えだが、ウサギの威嚇だったかもしれない。
それはお前がする事じゃないだろと思い、こちらもケージの前で「ダーン、ダーン」とベランダの床を踏み鳴らしてウサギに応えてやった。
そんな風に罰を与えると、ウサギもしばらくは覚えている。
ケージの中にいる時は、まあとにかく、鼻の頭や首筋をさすってやる。
うちのウサギは飯よりもさすられるのが好きらしい。
5分くらいさすってやると、全てが水に流されるようだ。
ちなみに餌を食べてる最中でも、さすりだすと食べるのを止めて、目を閉じて、気持ちよさそうにする。
こちらの事を警戒して寄ってこないので、まずはゆっくりと1mくらいの距離まで近づく。
ウサギは甘い味のニンジンが好物なので、何口か食べると、だんだん警戒心が薄れて近寄ってくる。
手が届くところまで来たら、鼻先をさする。
またムカつく事があったら、ここへ書いて憂さ晴らししたい。