2018-02-01

同人誌が捨てられない

読み終わった本を古本屋に持っていくか行かないか議論している記事を読んだ。

私は同人誌が捨てられない。


普通の本はもう読まないなと思ったら普通に捨てるか古本屋に持っていく。

またいつでもどこでも手に入れることが出来るからだ。

その上読み返す機会が少ない。


でも同人誌一期一会なのだ

いちど手放したらもう2度と手に入らないかもしれない。

そして私は同人誌イベントに出向いて買うタイプだ。

ほとんど全ての本をいつどのイベントで買ったのか記憶している。

どういう気持ちで買ったのかも一緒に覚えている。


イベントの何日も前からわくわくしながら自分用・宝の地図を作るのだ。

pixivイベントタグ毎日熱心にチェックし、一つも見逃さない。

雑食なのでどのキャラが描かれているかは問わない。ジャンルへの愛が溢れていればいい。

その中で、自分が読みたいと思うものを探す。

新刊サンプル」←これほど心が躍る言葉があるだろうか?

これを買って、あれも買って、あわよくば前回の本の感想を伝えたい・・・(実際にはハードルが高すぎて実行が難しい)

どういうルートで回ろうか必死に考える。

通販をしていないサークル、並ぶであろうサークル、滅多にイベントに来ないサークル・・・

優先順位をつけて効率の良い動きをシュミレーションする。

予算計算して、会場で突発的に欲しい本があったらそれを買う分だけのお金必要だ。

小銭は相当な量を普段から崩してあるから慌てなくて大丈夫だ。

1000円以上買い物するサークルではお札を使う。

何度も買っているサークルさんの新刊はあえてサンプルの中身を確認しないこともある。

読んでからのお楽しみにするのだ。


そんな訳でイベントで本を買うのはめちゃくちゃ楽しい

イベントが終わり家に帰ったらすぐ風呂に入り、ご飯を食べ、戦利品を読む時間が始まる。

もう、欲しかった本たちを手に入れた時点で相当な満足感が得られている。

読むときはあっという間で、テンションMAXを超えているのと同時に、

トートバッグの重みに対してこんなにも短い時間で読み終わってしまった・・・という圧倒的虚無感がある。


それからもう一度全てを読み返す。

一度目は細かい表現を見落としていることが多いのだ。

ジャンルへの深い愛と考察を堪能すべく読む。読む。読む。

同人誌というものは本当に最高で、全ページに好きが詰まっているし、伝えたいことが溢れているし

読むと本当に幸せな気分になるのだ。

もちろん自分ものすごく合わなくて、すぐに手放してしまいたいような本も稀にあるけれど・・・

ほとんどの本は最高だ。

イベント会場の楽しさと幸せを引きずったまま読み終わった本をしまう。

しばらくはすぐ読めるような場所に。

思い出がありすぎて、基本的にはやっぱりずっと手元に置いておきたい。


最近は滅多にないが買い逃しや売り切れが発生すると本当に心残りで悔しい思いをする。

何故あの時手に入れられなかったのか、何故あの時その本を優先出来なかったのか・・・


一度、イベントで売り切れてしまって手に入らなかった本が中古同人誌屋で買えた時は本当に嬉しかった・・・と同時に

何故このような神の本を手放したのか理解出来なかった。

この人が手放すならば私が直接イベントで買いたかったと思った。

その本を読み返す度にその時の複雑な気持ちを思い出す。

でも本当にいい本なのだ・・・


そんな訳で同人誌を捨てることは出来ず、日々溜まっていくばかりだ。

私は昔のジャンル・・・という概念があまりなく、好きなものはずっと好きなので機会がある度読み返す。


マイナー気味なジャンルばかり好きになるので一度に買う本はめちゃくちゃ多くはない。

それでも神々がイベント新刊を出してくれるのでその度買いに行っていると、所有量はそこそこになってくる。

ただでさえ狭い部屋が大変なことに。

でも捨てられないのだ。売れないのだ。手放せないのだ。

同人誌最高だし同人文化も最高。


これ書いてたらイベント行きたくなってきたし同人誌欲しくなってきた。

でも大丈夫近いうちにイベントがある。

また部屋に同人誌が増える予定である

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