ひと目会いたくて、
深夜にあなたを呼び出した。
コーヒーと、他愛のない話。
「寒いですね。うちに来ますか?」
ふたりでバイクに乗った。
夜の靄が頬に冷たかった。
「なにもしないなら、ベッド使ってもらっていいですよ?」
こどもの頃の話を聞きながら、いつしか眠りに落ちた。
朝、目覚めた僕に、あなたは言った。
「増田さんってキスが上手です」
間近で見た笑顔が焼き付いて、今日は仕事が手に付かない。
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