■共感と女性だけの街の話と加害性について

• 男性です
• 性被害に遭われた（そして、遭うかもしれないと警戒しながら日々を過ごしているすべての）女性の大変お辛いお気持ち、心苦しく思います
• 思います。とても共感しているつもりです、が、私は男性なので、「そんなことを言っても実際にその立場にない人には分からない」と怒られたら、すみませんその通りだと思います、と言うほかないであろうと思っています
• 共感の話です
• 私はなるべく共感したいと思って生きていますが、同時にその立場にない人が共感しますと言ってきても何言ってるのか？とむしろお気持ちを害するのではないか、と考えてしまう節があります
• これは性被害の問題だけではなく、育児であったり、LGBTであったり、花粉症であったりも同様です。私はこれらの大変さについて深く共感している「つもり」ですが、私は子どもを持たず、いわゆるストレートで、花粉症ではありません。これに限らず、ありとあらゆる困難が世界には存在すると思います。例えば人種問題や、貧困などです
• 女性だけの街の議論をここ数日、見てきました
• そのような社会を切望せざるを得ないような現状に対するお気持ちを大変心苦しく思います。そして、ロジカルな解決策は置くとして、安心して暮らせる社会を希求すること、を否定したくはありません
• なので「お前はそのような立場にいないので本当は分かっていない」と言われるとしても共感していきたいと思います
• ところで私は男性なので生まれついて加害性を持っている説も気にしてしまいます。というか男女間の性にまつわる権力構造（非対称性）はかねてより大きなテーマであり、自分が加害性を持っているのではないか（実際に男性には加害性がある、かどうか、というロジカルな議論は置きます）という極めて困難な自己への問いに苛まれてきました。権力構造が存在することが耐え難い苦痛です
• これは同時に、「お前は共感するなどと言っているが、お前は加害者側ではないか」と言われれば、恐らく私は何もできなくなってしまうのではないかという恐れでもあります。もちろん、そのように言われる方はほとんどいないのではないか、ただの被害妄想ではないか、とも思っています。しかし、加害性への思索をしてきた身としては、共感します、などと言われても嫌なのではないか、とどうしても考えてしまいます。なんとかその恐れを振り払おうと努力はしています
• 共感していただけると少しだけ嬉しく思います。もちろん、共感していただけなかったとしても問題ありません
• 無論、こうした恐れなど、実際の性被害に比べれば、ということでもあると思います
• あと、補足しますが、もちろん性被害は女性だけに起きることではありません。男性も被害者たり得ます。ただし、確率や件数には隔たりが……あるのでしょうか？ 直感ではありそうですが、手元にデータがないため、この議論は一旦置きます
• 自分の話ばかりしてしまいました。これではいけない
• 話を進めます。どのように物事を進めていけば良いかの試案です。まず共感をし、その後、どのようにすればそのような社会は可能か、をロジカルに議論できるといいのかな、と思います。解決策を議論したい（共感しても問題は解決しない）、というのでも、共感してほしい（ので解決策を議論したいわけではない）、というのでもなくて、順番にやるといいのかなと思いますが、いかがでしょうか
• ところで共感とはなんだろうか、という思索が別途存在し、困っています。自分は本当に共感しているんだろうか？ 錯覚しているだけでは？ そもそも共感は幻想では？ 共感できない人間への差別では？ 無論、ニヒリズム的に捉えても前には進まないので、幻想を幻想のままに、共感しあっている「かのように」進めることで、果実を手に入れるしかないのではないか、とも思っています
• オチは特にありません

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